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Study

甲状腺機能低下症のうつ病に対するヨガ

甲状腺機能低下症のうつ病に対するヨガ

「うつ病にヨガが良い影響を与えるよ」ということを示唆する研究は多く発表されておりますが、そのうつ病の中でも「甲状腺機能低下症によるうつ病」については調査されてきませんでした。

平岡の母校であるS-VYASA大学大学院の学生が中心となって、インド人女性の甲状腺機能低下症によるうつ病とヨガの関係を調べる研究が行われたようです。

インド人は頭がいいというイメージをお持ちの方は多くいらっしゃるかもしれませんが、本当にその通りでして、平岡の学生時代には、各クラスに数名はとびきり優秀な生徒が在籍しておりました。

まだまだ歴史の浅いヨガ大学、ヨガ大学院ですが、これからもっと優秀な人材が集まって、より現代の問題解決に適したヨガの研究と発展が期待できそうですね。

 下記、研究の要約まとめです。

Effect of yoga on depression in hypothyroidism: A pilot study

J Tradit Complement Med
. 2021 Jan 6;11(4):375-380. doi: 10.1016/j.jtcme.2021.01.001. eCollection 2021 Jul.
Effect of yoga on depression in hypothyroidism: A pilot study
S Rani 1, Satyapriya Maharana 1, Kashinath G Metri 2, Hemant Bhargav 3, R Nagaratna 1
Affiliations expand
PMID: 34195032 PMCID: PMC8240110 DOI: 10.1016/j.jtcme.2021.01.001


【背景】
インド人女性の甲状腺機能低下症の有病率は15.8%で、うつ病は甲状腺機能低下症で頻繁に報告されます。ヨガはうつ病の効果的な介入ですが、甲状腺機能低下症の患者のうつ病に対するヨガの影響については今まで研究されていませんでした。


【目的】
この研究では、甲状腺機能低下症および軽度から中等度のうつ病を患う女​​性患者のうつ病、脂質指数、および血清甲状腺刺激ホルモン(sTSH)レベルに対する「3か月の統合ヨガ(3-IY)」の効果を調査しました 。


【方法】
(シングルアームプレポストデザイン)
・38人の女性(平均年齢34.2±4.7歳)で実施
➡参加者は、アーサナ(ヨガのポーズ)、プラナヤマ(ヨガの呼吸法)、リラクゼーション法で構成される3-IYを毎日60分間(週5日)受けました。

➡うつ病、sTSH、脂質プロファイル指数、ボディマス指数(BMI)、倦怠感、不安、およびストレスは、ベースライン時と12週間後に評価されました。

➡研究期間中、甲状腺剤は一定に保たれました。 RStudioソフトウェアを使用してデータを分析しました。


【結果】
うつ病(58%)、sTSH(37%)、BMI(6%)、倦怠感(64%)、不安(57%)、脂質プロファイル指数(HLDが大幅に増加)の有意な減少(P <0.05)、対応するベースラインレベルと比較して、ストレスレベル(55%)が3か月後に観察されました。


【結論】
「3か月の統合ヨガ(3-IY)」は、甲状腺機能低下症とうつ病の女性のうつ病、脂質異常症、およびsTSHを軽減するのに役立ちます。調査結果を強化するには、より大きなサンプルサイズと客観的変数を使用した堅牢な調査設計を使用したさらなる調査を実施する必要があります。

引用文献は下記よりご覧下さい.

もし、掲載内容と論文に誤りがございましたらご連絡いただけると幸いです。

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