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どのような慢性腰痛患者にとって、「ヨガ」や「理学療法」での治療/リハビリに良い反応が見られるのか?

どのような慢性腰痛患者にとって、「ヨガ」や「理学療法」での治療/リハビリに良い反応が見られるのか?

僕が論文タイトルに惹かれた、ちょっと面白い研究をご紹介いたします。

慢性腰痛症を持つ方は少なくありませんが、人によってヨガが良いとされる場合があれば、その逆の場合もあります。

この調査結果は、ヨガまたは理学療法での治療やリハビリが、慢性腰痛症の結果を改善する可能性のある人の特徴を明らかにしました。

以下の特徴を持つ人にとって、ヨガや理学療法がより効果的に効いているものだと示唆した結果が出たみたいです。

・学歴が高校教育以上
・高収入
・定職がある
・抑うつ症状の少なさ
・知覚ストレスの低さ
・仕事関連の恐怖回避信念の少なさ
・高い痛みの自己効力感
・非喫煙者

上記の条件に多く当てはまり、且つ腰痛持ちの方には是非ともヨガをお勧めしてあげると良さそうですね。

 下記、研究の要約まとめです。

Which Chronic Low Back Pain Patients Respond Favorably to Yoga, Physical Therapy, and a Self-care Book? Responder Analyses from a Randomized Controlled Trial

Eric J Roseen, DC, MSc, Hanna Gerlovin, PhD, David T Felson, MD, MPH, Anthony Delitto, PT, PhD, Karen J Sherman, PhD, MPH, Robert B Saper, MD, MPH
Pain Medicine, Volume 22, Issue 1, January 2021, Pages 165–180, https://doi.org/10.1093/pm/pnaa153
Published: 14 July 2020


【目的】
反応(すなわち、臨床的に重要な改善)を予測し、および/または3つの非薬理学的介入にわたって治療効果を変更する慢性腰痛(cLBP)の成人のベースライン特性を特定することです。


【方法】
ランダム化比較試験の二次分析。
アカデミックセーフティネット病院と7つの連邦資格のある地域保健センター。
被験者は慢性腰痛の成人(N = 299)。

「ヨガ」「理学療法[PT]」「セルフケアの本」の3つの治療法(それぞれ12週間行われたもの)の反応および(修正された)治療効果の予測因子であった患者の特徴を報告します。事前に選択された特性を使用して、30%以上の改善として定義された「応答」の予測因子を特定しました。次に、結果として「応答」を使用して、2つの比較(1)ヨガまたはPTとセルフケアおよび2)ヨガとPTの統計的相互作用(P <0.05)をテストすることにより、治療効果の修飾因子であるベースライン特性を特定しました。


【結果】
全体として、参加者の39%(116/299)で応答があり、セルフケア(23%)グループよりもヨガまたはPTグループ(42%)の方が応答が多かったのです。ヨガ(48%)とPT(37%、オッズ比[OR] = 1.5、95%信頼区間= 0.88-2.6)に反応する割合に差はありませんでした。

応答の予測因子には、下記のものが含まれていました。
・学歴が高校教育以上
・高収入
・定職がある
・抑うつ症状の少なさ
・知覚ストレスの低さ
・仕事関連の恐怖回避信念の少なさ
・高い痛みの自己効力感
・非喫煙者

効果修飾因子には、鎮痛剤の使用と身体活動に関連する恐怖回避の信念が含まれていました(相互作用の両方でP = 0.02)。ヨガまたはPTをセルフケアと比較すると、ベースラインで鎮痛剤を服用していない人(OR = 0.94)とは異なり、鎮痛剤を使用している人(OR = 5.3)の中で応答者の割合が高かったです。また、身体活動に関する不安回避の信念が低い人(OR = 7.0)と、高くない(OR = 1.3)人との間で、より大きな治療反応が見られました。


【結論】
この調査結果は、ヨガまたはPTへの紹介が慢性腰痛症の結果を改善する可能性のある重要なサブグループを明らかにしました。

引用文献は下記よりご覧下さい.

もし、掲載内容と論文に誤りがございましたらご連絡いただけると幸いです。