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Mail Magazine

103:思い込みと実際

変わらず寒い日が続きますが、なにとなく湿度が上がっている気がする最近です。まぁ、実際に湿度計での数値が上がっているので、きっと湿気が戻ってきたのではないでしょうか。二十四季節では「雨水」と呼ばれるこの時季、空から降ってくるものが雪から雨に変わり、寒さも峠を越えたとされる季節です。雨水だなんて梅雨っぽい名前ですが、今の季節を表すんですよね。



寒いのがなかなか苦手な僕にとって、このまま二十四節気通りに寒さの峠を越えてくれたら…なんて願っております。二十四節気をもう少し細かくした七十二候では、今は「土脉潤起」(と書いて「つちのしょう うるおい おこる」と読むみたいで、漢字って難しいですよね、、、、)、「雨が降って土が湿り気を含む時季」ということですが、実際に、真冬と比べて湿り気を感じませんか。なんだかんだ昔から言われてきた七十二候通りに、季節が進んでいるんじゃないでしょうか。



気候変動は実際に起きているとは思うのですが、実際のそれよりも頭の中で想像する「地球温暖化」というワードが大きくなりすぎていて、勝手に「冬が短くなった(はず)」なんて思っていた気がします、、、。仮に、「昔はこの時期には大雪が降っていたのに」なんて思っていても、何年かに一度の大雪を経験した時の記憶が鮮明に残っているために、頭の中で大雪の映像が強調されているだけなのかもしれません。



僕たちは意外と“思い込み”というものに惑わされていることが多いんじゃないかなと思います。「あの人は○○だ」なんて思えば、毎回会う度にそう見えてしまいますし、外出時にたまたま雨の日が続いてしまえば「私は雨女だ…」なんて思ってしまいませんか。ヨガスタジオをしているとよくお会いするのが「体が硬くて…」と思われている方。スタジオに来て下さる方々のほとんどが硬くて動かないであろうという思い込み(学生時代の“ストレッチ”という嫌な記憶ありませんか…)であったり、体の使い方の勘違いなんです。



と、身近なところにも思い込みってたくさん転がっていると思いますし、地域、国、世界と、分母が大きくなると思い込みと実際の差ってどんどん広がっていくことがほとんどです(発展している国を貧困国だと思っている人って意外と多かったりするんです)。数学という科目に対して苦手意識をお持ちの方も少なくないかもしれませんが、その苦手意識も一度取っ払っていただいて、数字を見て考えることも意識していくと、物事をより正しく捉えられそうですよね。ということで、気象庁の過去データを調べてみます。



Sahanaメルマガ vol.242(2022年2月)より

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