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Mail Magazine

089:秋と涙

先週は一気に冷え込んで、急いで衣替えを終えたのですが、一日の終わりに上着を脱いだ際に、そこでようやくクリーニングのタグが付いていたままだと気が付きまして…、何事も急いで行うとよくないなあ…と、あらためて学びました…(こんな感じで年に数回は同じセリフを言っている気がします、、、、)。



少しずつ寒くなってきた10月も後半ですが、日照時間の減少とともにイライラしやすくなったり、落ち込みやすくなってしまうんです…というのが前回のメルマガでした。そんな日照時間の少ない季節でも幸せホルモンを出す方法として、「食べること」と「運動すること」がいいんですよ、と過去のメルマガでお伝えしてきまして、今回は3つ目の「泣くこと」についてです。



泣くことと幸せホルモンの関係性はなんだ…?と気になるところですが、泣くと幸せホルモンが増えるのではなく、体内に溜まるとうつ病のリスクが上がると考えられているマンガンを減らしてくれる効果があるのです。この聞き慣れないマンガンですが、決して悪者ではなく、骨の形成や代謝に関係しているなど、人体には必須の元素なんです。なので逆に不足してしまうと、平衡感覚が乱れたり、疲れやすくなったり、傷が治りにくくなったりと悪影響を及ぼすようです。つまり、泣き過ぎるとそれはそれで良くないのでは…?と思ってしまいますが、どうなんでしょうね、、、。



涙が出る時は大まかに3つ理由がありまして、「①ドライアイを防ぐため」「②目に異物が入った時の防衛反応」「③喜怒哀楽によって」です。①②は生理的な働きなので、この地球にいる色んな生き物が涙を流すわけなのですが、③の感情によっての涙は人間しか流さないんですよね(“あれ、私全然泣かないわ、、、、!”なんてこと思われた方はいらっしゃいませんか…?)。もちろん人間以外の動物にも心があって思いやりがあるのですが、自分の感情で泣いたり、他人の気持ちに同情して泣いたりするのは、人だけなんです。



涙もろい方とそうでない方がいますが、あまり泣かないからと言って感情の動きや感受性が乏しいという訳ではありません。大人になっていくと“今は泣いてはダメだ”と考えるようになり、自分で自分の情動を押し殺せるようになります。なので、普段あまり泣かない方こそ、この季節は涙を流すことが良いストレスマネジメントの一つになり得る訳です。



映画やドラマ、小説などを鑑賞して涙を流せる方は、どしどし芸術の秋、観賞の秋を楽しんでいただければと思います。あまり感情的には泣けないな…という方は、生理的現象を利用して涙を流すヨガの瞑想トレーニングもございますので、是非ともスタジオにて「今日は少しばかり涙を…」とお申し付けくださいませ。


Sahanaメルマガ Vol.225(2021年10月)より

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