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Mail Magazine

076:アスリートと瞑想

楽しみにされていた方も、別にそうでもないよという方も、人によって思うところは色々ですが、ついに東京オリンピックが始まりましたね。政治や運営などの話は少し置いておいて、純粋にアスリートを応援したいと思います。各国が大変な状況下で、且つ、この蒸し暑い日本の夏にも関わらず、多くの選手たちがベストパフォーマンスを発揮しており、彼らのコンディション調整能力は本当に凄いなと感動しております。



そんな僕は、普通科体育コースという、毎日体育があるような高校を卒業しておりまして、高校生の頃にはスポーツに明け暮れていました。さすがに体罰はありませんでしたが、ちょっと間違ったことをしてしまうと、胸ぐらを掴んでくる熱い体育教師たちに囲まれての3年間でして、、、という体育会系ならではの話はまたいつかの機会に、というところですが。



僕の高校時代には、いわゆる根性論でのトレーニングは既に実践されておらず、科学的手法のトレーニングが主流となっていました。特にウェイトトレーニングが盛んなタイミングでして、各種マシンが完備されたトレーニングルーム(伊達に体育コースという名前が付いていないですよね)では、二人一組になり、重さや時間、回数を細やかに記録しながら筋トレしていました。今思えば、部活をしていたのか、それともRIZAPをしていたのか…という高校生活でした、、、。鞄の中にはいつもプロテインシェイカーが入っていた高校時代、「もっと勉強しておけば…」と、今となって思うのは言うまでもなく、です……。



そのように「科学的」とか「効率的」なトレーニングが推奨されると同時に、高校生のメンタルトレーニングも注目されていました。意外にも1990年代後半から(僕が思っていたよりも昔からの印象です)、日本のトップアスリート達もメンタルトレーニングを取り入れ始めており、大事な試合に向けてのコンディショニングはもちろんのこと、2000年代になってからは、怪我をした後のリハビリにも積極的に応用されているんですよね。



メンタルトレーニングって何するのよ?と気になるかと思うのですが、内容はいたってシンプルでして、治療やトレーニングの前後に3分間の瞑想をするだけなんです。治療やリハビリ中の選手はこの瞑想に簡単な体操(四股や体側伸ばし等)が加わるのですが、たったそれだけで、治療後のみかけの痛み(怪我は完治しているにも関わらず痛みを感じること)が改善されたり、脳波の変化(副交感神経の活性)による心身のリラクゼーションが認められたりと、かなりの効果が期待できるんですよね。



ちなみにこれは、皆さんが普段されているヨガクラスのようなもので、「オリンピックの舞台で活躍できるなんてすごい心臓だなあ」なんて思って見ていたアスリート達と、実は同じようにメンタルトレーニングをされているんです。なので今からでもオリンピックを目指して…なんてことは言いませんが、「明日のプレゼン緊張するなあ…」とか、「嫌なことがあってムシャクシャするなあ…」なんてことがあったとしても、実はご自身が思っているよりも上手に、自分で自分の気持ちの整理ができるかもしれませんね、というお話でした。引き続き、オリンピック観戦を楽しみたいと思います。



Sahanaメルマガ vol.212(2021年7月より)

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