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061:竹の子

この3日間はお休みを頂戴していまして、実家の広島に帰省していました。ちなみに帰省の「省」という字には、「親の安否をよく確かめてみる」という意味があることをご存知でしょうか。ただ故郷に帰るのではなく、親の安否を問う為に帰るという、なんとも親孝行な言葉みたいです。しっかりと親の様子を確認できたので、今回はちゃんと帰省と言っていいようです。



インドの古語であるサンスクリット語(梵語ですね)を訳す時には「ややこしくて難しい言葉だなあ」なんて思っておりますが、普段使っている日本語ですら、意外と知ってるようで知らない言葉が多いものだなと気付かされます。サンスクリット語は古い言葉なので、同じ言葉でも使われる時代によっても意味が異なることも多いのですが、これもまた、日本語でも同じようなことがあるなと思います。下駄を履かなくなったけども下駄箱ですし、筆は使わないけど筆箱だったりと、言葉は変わらないけど時代とともに内容が変わっていくものも少なくないですね。



と、今回は別に「言葉があるから存在している」みたいな哲学的な話がしたいのではなく、「実家で何してたの?」「タケノコを掘ったりしていました」という話をしたいだけです。



春の味覚のタケノコ、お好きな方も多いのではないでしょうか。今の季節、食卓にタケノコがよく並ぶよというご家庭もあることかと思います。このタケノコ、100gあたり3~4gのたんぱく質を含んでおり、実はたんぱく質に富む食材なんですよね。他にビタミンやミネラルも多く含みますので、ただ春の味覚というだけでなく、体に良い食材としてもお勧めです。食物繊維も多いので、胃腸の調子が悪い時にはお勧めできないのですが、便秘が気になる方は解消に繋がるかもしれませんね。



旬で美味しい食材としてタケノコを採るのはもちろんのこと、竹が生えすぎないように竹林の調整という目的もあります。筍から竹に至るまでの生長速度がとんでもなく早い(地表に顔を出してから10日程で数十センチ~1メートルにも生長する)ので、放置竹林は他の生態系を圧迫しかねないと言われています。ヨガでも昔から「ストレスはどんどん増えていくから、竹(木々)を間引いて調整するように、日ごろからストレスを少しずつ減らしていくべきである」と説かれています。と、再び哲学みたいな話になってしまいますね、、、、。



ちなみに、いろいろとある“タケノコ”を使った比喩表現(「雨後のタケノコ」など)ですが、「タケノコ医者」というものもありまして、藪にもならぬほど技術が下手で劣った医者のことを指すそうです…(うまいと思ってしまいました…)。



是非とも、皆さまも、旬のタケノコを楽しむ春をお過ごしくださいませ。


Sahanaメルマガ vol.193(2021年4月)より

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