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関節リウマチ:日常生活にヨガを取り入れた効果とは?

関節リウマチ:日常生活にヨガを取り入れた効果とは?

ここ日本においても、関節リウマチを患っている方は少なくないと思いますし、関節炎や関節痛などを皆さんも過去に一度は経験されているのではないでしょうか。

中にはヨガをされていて、「関節に症状/痛みがあるけど、ヨガしていいものなのか…」と悩んだことがあるかもしれませんね。

今回ご紹介する研究では、「関節リウマチ患者の方の生活の質(HQOL)、身体的および心理的機能の改善にヨガは実現可能性と有効性があるのか?」を調査したものです。

結論から申し上げますと、「ヨガがめちゃくちゃ良いわけではないよね」という結果なのですが、「倦怠感および気分の有意な改善が観察された」上に「重篤な有害事象は記録されていません」とのことです。

つまり、関節リウマチの方が日常的にヨガを取り入れても、(ちゃんとした指導のもと行えば)気分の改善が見られ、且つ安全な(症状は悪化する可能性はかなり低い)ため、補完的療法として取り入れて有効的なんじゃないか、ということです。

ヨガが好きだけど関節痛が気になるな…という方は、医師の判断のもと、大丈夫であれば是非ともヨガを日常生活に取り入れてくださいませ。

 下記、研究の要約まとめです。

Effects of Yoga in Daily Life program in rheumatoid arthritis: A randomized controlled trial

Silva Pukšić 1, Joško Mitrović 2, Melanie-Ivana Čulo 2, Marcela Živković 3, Biserka Orehovec 3, Dubravka Bobek 4, Jadranka Morović-Vergles 2
1: Department of Clinical Immunology, Allergology and Rheumatology, Department of Internal Medicine, School of Medicine University of Zagreb, Dubrava University Hospital, Avenija Gojka Šuška 6, 10 000, Zagreb, Croatia. Electronic address: puksic.silva@gmail.com.
2: Department of Clinical Immunology, Allergology and Rheumatology, Department of Internal Medicine, School of Medicine University of Zagreb, Dubrava University Hospital, Avenija Gojka Šuška 6, 10 000, Zagreb, Croatia.
3: Clinical Department of Laboratory Diagnostics, Dubrava University Hospital, Avenija Gojka Šuška 6, 10 000, Zagreb, Croatia.
4: Department of Physical Medicine and Rehabilitation with Rheumatology, Dubrava University Hospital, Avenija Gojka Šuška 6, 10 000, Zagreb, Croatia.
Complementary Therapies in Medicine
(https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0965229920319063?via%3Dihub)
Volume 57, March 2021, 102639


【目的】
 関節リウマチ(RA)患者の健康関連の生活の質(HQOL)、身体的および心理的機能の改善におけるヨガプログラムの実現可能性と有効性を調査することでした。


【方法】
・ヨガグループ(30人)と対照グループ(27人)を比較した単一施設の並列アームランダム化比較試験
・「日常生活のヨガ」に基づく12週間のヨガプログラム(週2回/ 90分のセッション)
・対照グループ(ヨガ無し)は、関節炎関連のトピックについて週1回/ 60分の教育講義を行った


【結果】
 12週間でのThe Short Form-36(SF-36)における健康関連の生活の質(HQOL)では、両グループ間の有意差は見られませんでした(すべてp> 0.05)。 このプログラムは、関節リウマチの活動に影響を与えませんでした。重篤な有害事象は記録されていません。


【結論】
 日常生活におけるヨガプログラムは、関節リウマチ患者の健康関連の生活の質の変化とは関連していませんでした。介入後およびフォローアップ時に、倦怠感および気分の有意な改善が観察されました。このヨガプログラムは、患者にとって実行可能で安全であることがわかり、標準的なRA治療から標的への戦略を補完する可能性があります。

引用文献は下記よりご覧下さい.

もし、掲載内容と論文に誤りがございましたらご連絡いただけると幸いです。

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