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Study

スマートフォンによるマインドフルネス瞑想トレーニングの効果

スマートフォンによるマインドフルネス瞑想トレーニングの効果

この研究は、スマートフォンを用いたマインドフルネス瞑想トレーニングが、ストレスを受けた大人の炎症性遺伝子発現を減少させる効果を検証しました。

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【そもそも炎症性遺伝子って?】

炎症性遺伝子は、体内で炎症を引き起こすプロセスを制御する遺伝子です。
炎症は、体が感染や怪我に対して防御反応を起こす自然なプロセスですが、慢性的な炎症は健康に悪影響を及ぼす可能性があります。


【なぜ炎症性遺伝子が重要か?】

①健康への影響:
|炎症性遺伝子が過剰に活性化されると、慢性的な健康問題につながる可能性があります。そのため、これらの遺伝子の活動を抑えることは、健康維持において重要です。


②マインドフルネス瞑想の効果:
|マインドフルネス瞑想などのストレス管理技術が、炎症性遺伝子の活動を減少させることで、慢性炎症を抑え、健康改善に寄与する可能性があります。


このように、炎症性遺伝子は体の防御メカニズムの一部ですが、その活動が過剰になると健康に悪影響を及ぼすことがあります。そのため、これらの遺伝子の活動を適切に管理することが重要ねんですね。


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本研究では、マインドフルネス瞑想がストレスの多い職場環境で免疫細胞の遺伝子発現を改善する効果的な方法であることが示唆されています。

 下記、研究の要約まとめです。

Smartphone mindfulness meditation training reduces Pro-inflammatory gene expression in stressed adults: A randomized controlled trial

Janine M. Dutcher (a), Steve W. Cole (b, c, d), Adrian C. Williams (e), J. David Creswell (a)

a: Department of Psychology, Carnegie Mellon University, Pittsburgh, PA, USA
b: Cousins Center for Psychoneuroimmunology, Semel Institute for Neuroscience and Human Behavior, UCLA, Los Angeles, CA, USA
c: Department of Psychiatry and Biobehavioral Sciences, UCLA, Los Angeles, CA, USA
d: Division of Hematology-Oncology, Department of Medicine, UCLA School of Medicine, Los Angeles, CA, USA
e: Department of Psychology, University of Alabama, Tuscaloosa, AL, USA

Brain, Behavior, and Immunity
Volume 103, July 2022, Pages 171-177


「スマートフォンによるマインドフルネス瞑想トレーニングがストレスを受けた大人の炎症性遺伝子発現を減少させる:ランダム化比較試験」


【背景】
慢性的なストレスが健康に悪影響を及ぼすことはよく知られており、そのメカニズムの一つとして炎症性遺伝子発現の増加があります。この研究は、ストレス管理介入がこれらの遺伝子発現にどのような影響を与えるかを調査することを目的としています。


【参加者と手順】
対象は100人のカスタマーサービス従業員で、30日間のスマートフォンを用いたトレーニングプログラムにランダムに割り当てられました。参加者は年齢、性別、人種などの基礎特性に基づいて無作為化されました。


【介入内容】
Headspace瞑想プログラム:毎日10〜20分の音声ガイド付きマインドフルネス瞑想セッション。
Rechargeコントロールプログラム:問題解決戦略、自己反省、計画、ガイド付きイメージングなどのセッション。

【自己報告】
ストレスレベルは10項目のPerceived Stress Scaleを用いて評価されました。


【炎症性遺伝子発現の評価】
参加者から採取した血液サンプルを用いて、RNAシーケンシングにより炎症性遺伝子発現の変化を評価しました。


【結果】
両方のプログラムはストレスレベルの低下をもたらしましたが、ストレス軽減の点では両グループ間に有意な差はありませんでした。
マインドフルネス瞑想トレーニングは、炎症性NF-κB転写制御経路の活動を有意に減少させました。


【考察】
この研究は、スマートフォンを用いたマインドフルネス瞑想トレーニングが、ストレスを受けた労働者の免疫機能を改善する可能性があることを示しています。
将来的には、デジタルストレス軽減プログラムが身体的健康に与える影響をさらに調査することが重要です。

引用文献は下記よりご覧下さい.

もし、掲載内容と論文に誤りがございましたらご連絡いただけると幸いです。

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