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アシュワガンダ(アーユルヴェーダの薬草)による不安症の治療

アシュワガンダ(アーユルヴェーダの薬草)�による不安症の治療

最近、アシュワガンダのサプリメントが注目され、以前よりも流行しています。

その理由は、アシュワガンダがストレスや不安の軽減、免疫力の強化、さらには睡眠改善やエネルギー向上に効果があるとされているためです。

特に、現代社会で増加しているストレスや不安に対する自然療法としての人気が高まっており、アシュワガンダがアダプトゲンとして身体のストレス反応を調整する働きがあると評価されています。

また、手軽に摂取できるサプリメントとして販売されることで、より多くの人々に利用されているんですね。

そもそもアシュワガンダって?という話ですが、アシュワガンダ(Withania somnifera)は、インドや中東で広く使われてきた薬草で、特にストレス軽減や不安症状の緩和に有効とされます。抗酸化作用、抗炎症作用、さらにはストレスへの耐性を高める効果が報告されています。

アーユルヴェーダにおいて、アシュワガンダは「ラサーヤナ」(若返り・健康増進薬)として大昔から使用されてきたわけです・アーユルヴェーダにおいても、ストレス軽減、不安解消、身体機能の強化を目的とした薬草として扱われています。


今まで、当スタジオではアシュワガンダを科学的な視点でご紹介することがありませんでしたので、この度に、ちょこっとご紹介させていただきます。

個人的には、この“アシュワガンダ”ですが、ストレスコーピング(ストレスマネジメント)系の書籍で紹介されたり、iHerbなどで人気になっている印象が強い今日この頃です。

 下記、研究の要約まとめです。

An alternative treatment for anxiety: a systematic review of human trial results reported for the Ayurvedic herb ashwagandha (Withania somnifera)

Authors: Morgan A. Pratte, Kaushal B. Nanavati, Virginia Young, and Christopher P. Morley
Publication: The Journal of Alternative and Complementary Medicine
https://doi.org/10.1089/acm.2014.0177


『アシュワガンダ(Withania somnifera)による不安症の治療に関する既存の臨床試験の検証』


【背景】
不安症は、アメリカにおいて一生涯で約30%の人々が経験する、広く見られる精神障害です。一般的な治療にはベンゾジアゼピンなどの処方薬が含まれますが、副作用が問題となっています。そのため、アシュワガンダのような自然療法への関心が高まっています。アシュワガンダはアーユルヴェーダで伝統的に使用され、ストレスや不安を軽減するとされていますが、その効果を確認するための研究が近年注目されています。


【アーユルヴェーダ】
アーユルヴェーダは、インドの伝統医学で、体と心のバランスを重要視する治療体系です。アシュワガンダはアーユルヴェーダで「ラサーヤナ」(若返り・健康増進薬)として使用され、ストレス軽減、不安解消、身体機能の強化を目的とした薬草です。この薬草はアダプトゲンとして分類され、ストレスに対する身体の反応を安定させる効果があるとされています。


【アシュワガンダ】
アシュワガンダ(Withania somnifera)は、インドや中東で広く使われてきた薬草で、特にストレス軽減や不安症状の緩和に有効とされます。抗酸化作用、抗炎症作用、さらにはストレスへの耐性を高める効果が報告されています。この薬草は、従来の不安治療薬と同様の効果があるとされ、特に副作用が少ないという利点があります。


【手法】
この研究は、アシュワガンダが不安症の治療に効果があるかを確認するため、人間を対象としたランダム化比較試験(RCT)を系統的にレビューしました。データベース(PubMed、SCOPUS、CINAHL、Google Scholar、AYUSH Research Portal)で検索し、不安やストレスに対する治療にアシュワガンダを含むRCTを対象としました。最終的に62件の文献が抽出され、その中から5件がレビューの対象として選ばれました。


【結果】
5件の臨床試験が選定され、その結果は以下の通りです:
3件の試験では、アシュワガンダ抽出物の使用により、プラセボと比較して不安症状が有意に改善されました。
1件の試験では、アシュワガンダを使用した自然療法グループは、不安評価尺度(BAI)で心理療法グループと比べて56.5%の減少を示し、心理療法グループの減少は30.5%でした。別の試験では、アシュワガンダの使用によりストレス評価尺度(PSS)が44%減少し、プラセボ群では5.5%の減少にとどまりました。


【考察】
アシュワガンダは、これらの試験で不安やストレスの改善に有効であると示されていますが、各試験におけるバイアスや設計の違いが指摘されています。一部の試験では製薬会社からの資金提供があったり、サンプルサイズが小規模であったりしたため、結果を慎重に解釈する必要があります。また、試験間で評価方法や使用されたアシュワガンダの量、形態に違いがあるため、メタアナリシス(統合分析)は困難とされています。


【結論】
アシュワガンダが不安やストレスの軽減に役立つ可能性があることは示されていますが、現時点では証拠の質がまだ十分ではなく、さらなる大規模な研究が必要です。

引用文献は下記よりご覧下さい.

もし、掲載内容と論文に誤りがございましたらご連絡いただけると幸いです。

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