top of page
studio Sahana logo ヨーガ ヨガ ヨガスタジオ ヨガセラピー
Mail Magazine

164:生命維持の不思議

前回のメルマガにて、「僕の回りを見渡しても、90年以上経って現存している物なんて、祖母以外だと一つも存在していないんですよ」という、突拍子もない話を始めたわけですが。



そもそも、モノとヒトとの比較はできないものなんですけど。例えば、マンションを探している時に「ここは築45年です」と聞くと、「古いから購入はやめておこうか…」と思いませんか。でも、45歳の人に対しては「お体、そろそろ大規模修繕工事ですね」なんて思わないじゃないですか。このあたりは、ほとんど全ての人が思うような、”モノとヒトとでは違う”という感覚的な認識ですよね。



そうやって「生命は物質とは異なるよな…」という認識と見解があったからこそ、現代に至るまで科学が急速に発展してきたんです、という話はまたいつかにしておきまして…。僕たちのヒトの体の凄いところを、分かり易く過激に表現すると、「過剰修復システム」が働いていることなんです。



「体に良いよ」と言われているポリフェノールの実態は、それ自体が少量の毒となり、体内で軽度の炎症を起こしているんです。 そしてこの軽度の炎症を治すための炎症抑制システムが働くことによって、体のダメージが修復されるわけです。この、体のダメージが修復されるプロセスが、いわゆる“肉体の若返り”というわけです(そんな野菜と苦痛についての過去のメルマガはこちらからどうぞ)。筋トレしてダメージを受けた筋肉がちゃんと回復すると、より強く大きくなるみたいな感じですね。



ポリフェノール繋がりで言うと、珈琲にはカフェインだけでなくポリフェノールも含まれているわけですが、その含有量は赤ワインと同程度だということをご存知でしょうか。そんな珈琲摂取量に関する研究では、「コーヒーを多く摂取する傾向にあるグループでBMIとコレステロール値、さらには中性脂肪が有意に低いこと(統計学的に認められる差異)が分かった」とのこと。



つまり生命は凄いぞって話なんですけども、このような高度なヒトの生命維持システムを発動させる為には、いろいろと条件があるわけです。そうです、大人になってから自身の体の仕組みを知る勉強がとても大切ということです。



自分の身体の維持についてあまり深く考えずとも、それなりに長生きができちゃう時代です。医学をはじめとする技術や情報に恵まれている僕たちは、時間感覚がかなり狂ってきているのかもしれません…。僕自身も、なにとなく「80歳くらいまで生きるのかなあ」なんて思いますもん。



病気した時に病院に行けば、なんとかなる事がほとんどですよね。予防意識含め、自分自身の機能的な老化については、あまり意識が向かないのが今の当たり前になってしまっているんじゃないかなと思います。



そんな時代でも、ヨガスタジオに足を運ばれたり、このメルマガを購読されていらっしゃる方は、それだけでもかなり健康意識が高いわけです。そんな皆さんにも、今一度ご自身の体とじっくりしっかり向き合ってみていただければと思います。



Sahanaメルマガ vol.324(2023年9月)より

bottom of page