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Mail Magazine

141:春はショウガ

先日、“生姜のほうじ茶”と“生姜のレモングラスティー”を頂戴しまして、「生姜は何にでも合うなあ」と感心させられていました。僕は好きなので、きっと一年中食べているんじゃないかなと思います、生姜。和食や、エスニック料理がお好きな方はもちろん、昨今のカレーブームで生姜を食べる機会が増えている方もいるかもしれませんね。



そんな生姜好きな僕が(生姜好きなんて初めて公言しましたが)、特に春に生姜をお勧めしたいんですよ。なぜ春かと言いますと、インドの伝統医学アーユルヴェーダでは、春に発症しやすいとされる以下の症状に対して、有効的なハーブ/スパイスが生姜なんです。



・食物アレルギー

・糖尿病

・充血

・喘息、肺炎

・肩こり、背部痛

・無気力

・消化に時間がかかる

・胃の中の粘液過剰

・関節の不調全般(緩い、腫脹、硬化、痛みなど)



と、こんな感じで書き出していくと「生姜って意外と凄いね…!」と思われるかもしれませんし、反対に「いやいや、インドの古い伝統医学のことを今言われても…」と思われるかもしれません。実際に、僕も「アーユルヴェーダ万歳!最高!」とは思っておりませんし、どちらかと言うと「時代も国も違うところの知識なのですが、ちょっとでも頭の片隅にでも入れておいてくださったら、、、」くらいの気持ちでアーユルヴェーダの講座をしております(大事なのは、多角的に自分の心身を観察できることだと思います)。



では、大昔から「ショウガは体にいいぞ」と言うアーユルヴェーダはひとまず置いておきまして、現代科学を見ていきましょうか。海外の論文を色々と見ていると、生姜に関する研究論文は多く発表されています。やはり大昔から今日まで“体にいい”と言われてきたものは、本当にそうなのだと、現在でも注目され続けていますね。



「生姜およびその成分のいくつかの抗炎症、免疫調節、および抗酸化特性は、多くの実験的および臨床的調査で示されている─」



このことは過去の論文からもよく示唆されていたようで、さらには多発性硬化症(脳や脊髄、視神経の病気)などの神経系の症状に対する治療効果の可能性も提唱されています。



料理をする際に”薬味”と言うと思うのですが(漢方薬においては生薬/味ですね)、読んで字のごとく、美味しく食べる薬になり得るかもしれませんね。料理以外にも、ジンジャーティーやチャイにして、日常的な摂取を心掛けられると、体にも気分にも良さそうです。





詳しく知りたい方はこちらの論文より「Therapeutic potentials of ginger for treatment of Multiple sclerosis: A review with emphasis on its immunomodulatory, anti-inflammatory and anti-oxidative properties.」Jafarzadeh A, Nemati M, 2018



ちなみに、鶏にも生姜ってよく効くらしいです。ショウガが鶏の抗酸化能力を改善、免疫機能を向上、さらには炎症反応を軽減するとのことです:Ginger extract enhances antioxidant ability and immunity of layers.





いやぁ、凄いですね、生姜。



Sahanaメルマガ vol.296(2023年3月)より

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