Mail Magazine
138:身体マインドフルネス
皆さん、電車の中でうたた寝はしたことがありますか。つい先日、久しぶりに電車に乗っていると隣の人がうたた寝していまして、その時に電車の揺れに合わせて頭を窓にぶつけていたことがきっかけで今メルマガを書いています。外に出るとなんだか面白い発見に溢れかえってますよね。
通勤されいている方はよく電車を使われているかと思いますが、疲れて眠ってしまって首を痛めたりしませんか。または、眠っている隣人の頭置きに自分の肩を貸してあげるという心の広い方がいらっしゃるかもしれません。ここで何が言いたいのかは、「頭って重たいですよね」ということです。
体重が50kg程の方だと、頭の重さはだいたい5kg程みたいなんですけど、普段は「頭って重てぇな」なんて思わないじゃないですか。でも電車でうたた寝した時なんかに、(揺れとともに頭が振り回されて)首が痛くて起きる…なんて症状が出てくるわけです。椅子から立ち上がる時も、頭を腰(お尻)よりも前方向に移動しないと立てないですからね。是非とも今試してみてください、椅子に座っている状態で、お尻の真上に頭がある姿勢をキープしたまま立ち上がろうとすると、、、いかがでしょうか。
上述の体重の方だと、片腕も4~5kgほど、片脚にいたっては10kg前後もあるとされています。当たり前なんですけども、日常生活では自分の身体に重さというものはそんなに感じていないんですよね。ここでお伝えしたいことは、「それを感じるべきだ」ではなく、「それを感じられるのがマインドフルネスですよ」ということです。
片腕でも両腕でもいいんですけど、胸の前に上げてみてください。前ならえの恰好ですね。そのまま十秒以上キープすると、シンプルに腕が疲れると思うんですけど、腕の重みを意識するとずっしりとしたものを感じませんか。そのずっしり感を感じた瞬間に、“自分の腕がここにある”というマインドフルネスな状態です。ちなみに、この腕を、より物質的にも感覚的にも細かく捉えられるようになっていくのが瞑想の状態です。
椅子に座って片脚を持ち上げて見たり、腕を上げてみたり、その場から動かなくとも、もっと言えば体を全然動かさなくても、体感覚のトレーニングができるわけです(もちろんこれはちょっとした筋トレにもなっていますよ)。そうして自分の身体を使って意識の訓練をしていくと、集中力だったり、ストレス耐性が高まっていくと考えると、ちょっと今から試してみたくなりませんか。
Sahanaメルマガ vol.293(2022年2月)より