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Mail Magazine

134:歳を重ねること

新成人の皆さま、おめでとうございます。メルマガを購読していただいている皆さまの、成人式は何年前だったでしょうか。「既に取り返しのきかぬ時になって分かるものが青春に他ならない」と戸井田道三さんが仰っていたんですけども、「私に青春なんて無かった」と思われている方は今まさに青春真っ只中かもしれませんね。



「ちょっと前の事」として記憶していたことが、気が付けば2~3年前の出来事になっていた…なんてご経験を、きっとされたことがあるかと思います。歳を重ねるにつれて、1年があっという間に感じるようになりませんか。



実はこれ、「あっという間だなあ」と“感覚的”に感じているだけではなく、僕たちの体内、“細胞レベル”での仕組みがあるみたいです。加齢とともに新陳代謝が遅くなっていくわけですが、その新陳代謝(タンパク質の分解と合成)によって、僕たちの「体内時計」は時を刻んでいるんです。つまり、新陳代謝の速度=体内時計の秒針というわけです。



なので、新陳代謝のペースが落ちるとともに、この体内時計は徐々に遅くなっていくのです。その結果、体内で感じる時の流れと、実際の月日の流れに誤差が生まれ、歳を重ねる毎に1年があっという間に感じるようになるらしいです。なんともまぁ、勝手にセルフ浦島太郎しているような変な話なわけです。



ちなみにこの細胞が「再生を続けているかどうか」が僕たちの老化の定義の一つとなります。老化に関しては、“①生まれ持った遺伝子”で“②どのような環境で過ごすか”の2つの要因の相互作用による結果らしいのですが、小難しい話は一旦置いておきまして、、、、



「細胞の老化を抑える効果があるとされることの一つに、“瞑想や気功、ヨガなどの心身テクニック”があるんですよ」ということだけ、皆様にお伝えしておきますね。ストレス軽減効果に加え、テロメアと呼ばれる染色体のキャップを修復するためのテロメラーゼを増やす効果があると考えられているのです。



近代のヨガの教典(と言っても600年くらい前の書なんですけども)には、「正しい呼吸をすれば、16歳に若返る」と繰り返し記されています。なんで16歳?と不思議に思われるかもしれませんが、今でいうハタチと思っていただければ。科学が証明してもしなくても、大昔から若返りを感じる技法は各地にあったようですね。さあ、皆さん、16歳に若返ったら何をしたいですか。


Sahanaメルマガ vol.287(2023年1月)より

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