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Mail Magazine

120:信仰と現実

きっと皆さまご存知の「聖なる川・ガンジス川」のことなんですけども、“聖なる”という清らかな形容詞が付いているにもかかわらず、中流以降の水質はどんでもなく悪いんですよ。

まぁ、昔(と言ってもそこそこ最近まで)は死体が流されていたくらいですからね、、、、。



これは何もガンジス川だけが聖なる川として拝められているわけではなく、インド各地にある川の多くが“聖なる”と形容されています。

小さな村に流れる、小さな川にも神様がいらっしゃったので、いわゆる“普通の川”をインド国内で見つけることは、もはや難しいのかもしれません…。



と、なんでまたインド各地に流れる川の神聖さについて説明し始めたかと言いますと、皆さん大好きなインドから、変なニュースが届きまして。

その内容が、インドの環境大臣(以前のメルマガでご紹介したパンジャブ州ですね)が「聖なる川だから大丈夫」と言いながらコップ1杯の川の水を飲んだところ、その数時間後には腹痛で病院に運ばれるという、なんのこっちゃなニュースなんです。

明らかに汚い川にも関わらず、水質改善のアピールの為に取った無茶苦茶な行動だったみたいなのですが…。



2020年に新型コロナウイルスが世界的に流行し始めた頃も、インド政府の偉い人たちの間では「偉大なるインドは神々によって守られているから大丈夫」という根拠のない自信があったが為に、対策が遅れに遅れて大流行したとの話も(という見方が強いみたいですが、真相はいかに…です)。



ヒンドゥー教のみならずイスラム教やキリスト教などなど、インド国内の全ての信仰のある方々が、各々の信仰心を大切にされていることを知っているので、僕個人としましてはその信仰心が彼ら彼女らの強い意志や行動力を支えていることはとても尊敬していますし、好きなんです。



ですが、複雑骨折している箇所に「痛いの痛いの飛んでいけ~」と強く唱えることだけでは治らないように、客観的事実を信仰心で捻じ曲げてしまうと大惨事が起こってしまうよなあ…と、あらためて思わされた変なニュースでした(環境大臣の言動が心配なところは、なんだか日本に似ているなあなんて思ってしまうのは僕だけでしょうか、、、、)。



今の20~30代のインド人は科学志向が強い方も増えているようで、僕が出会ってきたバリバリの理系インド人(IT志向真っ盛りですからね)の多くは、自らをヒンドゥー教徒とは呼ばずに「うちの家庭はヒンドゥー教徒だよ」という表現を使っていたのがなんとも興味深い言い方でした。



そんな若者インド人たちの間で流行っているのが、「ガンジス川でラフティング」なんですけど、聖なる川でそこまでしてしまうと、ヒンドゥー教ではない僕でも何とも言えない気持ちになってしまいます…(とか思いつつも僕もラフティングしてしまったんですけども…)。



Sahanaメルマガ vol.264(2022年7月)より

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