Mail Magazine
116:6月と自律神経
暑~くなってきまして、寒い時に比べて体がよく動くぞという方が増えていますね。
その反面、暑~くなると同時に体が怠~くなったり、腰や股関節が痛くて…という方も多くなってきました。
「(個人的には)5月は頑張らない月間」と以前のメルマガでお伝えしましたが、そんな先月に引き続き、「6月は自律神経に優しく月間」なんです。
これからの季節に気を付けたいのが、言わずもがな夏バテなのですが、夏バテの原因の多くは「交感神経の頑張りすぎ」です。
「仕事や家事を頑張りすぎないで」と言いたいところですが、そんなことはきっと皆さんが一番気をつけられていると思いますし、いつだって頑張り時は避けられぬものですよね。
交感神経については、意外にも日常生活の中の些細な選択で、少しずつケアできるんです。
例えば、「これからスタミナ付けなくちゃ」と、所謂スタミナ料理を食べられている方はいらっしゃいませんか。
元気な時には美味しく食べられてしっかり消化できるスタミナ料理ですが、スタミナ料理のような重たい食事は消化する為に胃と腸に負荷をかけるので、ちょっとお疲れ気味の時には逆効果の場合もあるんです。
他には、「まだ夏前だし冷房は使わず…」と我慢せずに、クーラーは是非とも有効活用していただきたいと思います(エアコンを我慢される方は、最近はあまりいらっしゃらないですかね…?)。
暑い日の昼間はもちろん、夜も冷房をうまく使って心地よく眠れる環境を整えたいですね。
そして、実はこれらの夏バテ予防が、気になる腰痛や治ったはずの古傷の痛み等を、緩和もしくは取り除いてくれる可能性があるのです。
そもそも痛みがあると交感神経が高まり、体は緊張状態になりやすいのですが、ここでさらに痛みからくる不快感や不安、イライラなどから更に交感神経の活動異常が起こってしまうと考えられています。
この体の緊張による「関節からの緊張性反射」と、交感神経の活動異常状態からくる「心からの緊張性反射」が、気になる部位の“突っ張り”や“痛み”を生む場合があるんです。
そんな「みかけの痛み」と「筋スパズム」についての詳しい身体の話は、またいつかの機会にでも。
病は気からという話でもないんですが、この時期は特に、日ごろから「快適さ」を感じることが気分にはもちろんのこと、体の状態にもとても良いんですよ。お勧めですよ、自律神経に優しく月間。
Sahanaメルマガ vol.257(2022年6月)より