Mail Magazine
113:ヨガと体
最近は雨や曇りの日が多いのですが、同じような天気でも日によって蒸し暑いのやら肌寒いのやら難しいな…と思いませんか。
こういう時に、温度計や湿度計に表示されている数字に惑わされている気がします…。体感温度って大事ですね。そういえば、ブルースリーも「考えるな、感じろ」って言っていましたもんね。
そんな体について、前回のメルマガの補填的な話になるのですが、「変化するとかどうとか、ヨガのポーズとどんな関係が…?」というご質問にお答えできればと思います。
そうです、今回のメルマガもちょっと真面目なヨガ回です。
最近、皆さまはお気に入りの買い物をされましたでしょうか。もしくは、昔から大切に使用されている物はありますか。
きっとこのメルマガを読んでくださっている方は、全ての物を大切に扱われていると思うのですが、特に自分が大切だと思う物や、お気に入りの物はより丁寧に扱いませんか。
それも、使用中のみならず、使用後や保管中のメンテナンスにも気を遣われていることと思います。車だったり、腕時計だったり、洋服だったり。
ヨガにおける「本当の意味での自分とは、体ではない」という考え方は、「体は物質的なものであるが故に変化している」ので、「常日頃からメンテナンスをしっかりして大切にするんだよ」と言いたいんです。
なので、もっと簡単に言ってしまうと「体を大切な道具/物として捉えると、大切に整備しながら使う(生活する)でしょう」と考えているのです。
ほとんどの方は「物はいつか必ず壊れる」という認識だと思うのですが、だからこそ“大切に扱う”という意識になるはずです。
これが自分の体になると、意外にも「自分は丈夫だから病気しない」とか、「老けたくないから老化しない」とか、自然の摂理をちょっと無視してしまうことはないですか(これがヨガにおける心の側面の一つ“誤認識”なのですが、これについてはまたいつか)。
なので、「自分の体は変化していく物だ」と思うと、より客観的に自分の体を観察できるかと思います。
そして、体をより良い状態に保つべく、日頃からしっかりとメンテナンスしてあげたい気持ちになりませんか。特に食べ物の選択が分かりやすく変わるかもしれませんね。
そのように認識できることによって、起こり得る病気のリスクを減少させることが可能でしょうし、何よりも他の物と違うのは、体における変化とは“老化”だけでなく、健康面や審美面など、より良い状態になることも変化ですね。
是非とも、ヨガマットの上でも、そうでないところでも、ご自身の体の変化を観察してみてください。それができるだけで、十二分に“ヨガの人”だと思いますよ。
Sahanaメルマガ vol.254(2022年5月)より