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Mail Magazine

109:春はトマト

すっかり春らしくなりまして、ここ横浜は暖かな最近ですね。花粉症の皆さま、鼻や目は大丈夫でしょうか。「せっかく大丈夫だったのに、メルマガ読んで思い出してムズムズしてきた…」なんてことがありませんように、、、、。



なんでこれまた花粉症の話を出すかと言いますと、夏っぽいイメージのあるトマトの旬は、実は春~初夏にかけて、ちょうど今頃なんです。

そしてそのトマトの持つタンパク質構造が、スギ花粉に似ている為に、“トマトでも花粉症と同じアレルギー反応が出る可能性がある”という、なんとも切ない話がございまして…。スギ花粉症をお持ちでトマト好きの方は是非ともお気を付けください。



僕はトマトがとても好きでして、そして当たり前のように食べている野菜という認識があるので「真っ赤なトマトほど美味しそう」と思うのですが、アメリカ大陸からヨーロッパへとトマトが紹介された16世紀頃は、トマトの“赤すぎるほどの赤色”は「毒々しい」という印象を持たれ続けていて、誰も食べなかったんです…(その代わり観賞用の植物として扱われたそう)。

約200年もの間、トマトは有毒植物として扱われた悲しい過去があります。



そんなトマトをちゃんと食用として食べ始めたのが、イタリアのナポリ王国なんです。そうですね、皆さんがパッと想像するナポリタンのナポリなのですが、“ナポリタン”は日本生まれのスパゲッティということをご存知だったでしょうか。

本場イタリアのナポリは、スパゲティを大量生産する技術を確立させた場所であり、それに合わせてソースとしてトマトが用いられるようになったのです。

これがナポレターナというトマトソースの誕生なのですが、一説によると飢餓で食べ物に困っている時に、ダメもとで手を出したのがトマトだったとか。



僕がこのナポレターナの話が好きなのは、そのナポリで食べられていたトマトソースのパスタは、屋台の大釜で茹でられ、それを労働者たちが手づかみで食べていたという、なんともワイルドな料理だったという話だからです。

なんだか僕が良く知っている国のような話で、たったそれだけの史実ですが、勝手にナポリの人たちに親近感を覚えてしまいます。



先週末からぐっと気温の上がった横浜ですが、トマトのように酸味のある食べ物がより美味しい季節となりますね。今が旬のトマト、是非ともナポリの人たちを想いながらお召し上がりください。


Sahanaメルマガ vol.249(2022年4月)より

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