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Mail Magazine

107:花粉の恩恵

暖かすぎたり寒すぎたり、今日は何を着ればいいのやら…と朝の身支度が難しい最近ですが、皆さま体の調子はお変わりなくお過ごしでしょうか。「体は元気なんだけど…」と、鼻がムズムズしたり、目が痒かったりと、花粉症と闘っていらっしゃる方も少なくないのではないでしょうか。



僕はまだ花粉症になっていないので、「もしかして今年は…」と思いながら毎年の春を迎えているわけですが、つい先日、「あれ、花粉症になるのも良いんじゃないか」と思ってしまう調査結果を東京大学の研究チームが発表したんです。



群馬県に住む中高年の方で花粉症を持つ人持たない人併せて9,000人程度が調査対象となり、花粉症と死因の関係を調べた結果、“花粉症の人はがんによる死亡率が約半分になる”ということが分かったんです。なんだか「やるじゃん、花粉症」って思いませんか。



この調査では、花粉症とがんによる死亡率の関係性が認められるところまでは分かったようですが、それがなぜなのか?という詳しい理由までは未だ解明されていないようです。仮説としては、花粉症などのアレルギー症状を持つ人は免疫システムの反応がより敏感な為、がん細胞に対する免疫も敏感に反応し、細胞の観視力が高まっているんじゃないかと考えられているようです。



花粉症ではない僕が症状についてあれこれ言うことはできないのですが(辛そうなことは重々承知しております…)、“がん細胞に強いけど花粉にちょっと弱いだけ”と認識を変えれば、なんだか花粉症って人生の強い味方だと思えてきませんか。



就職活動の面接の回答例のような「長所は短所に、短所は長所に──」という話ではありませんが、“一見マイナスにしか作用しないと思われることでも、実はひっそりとプラスに作用していました”なんてことが、症状においても発見されるのであれば、「自分にとってのネガティブな要素が、いつかどこかで大きなポジティブをもたらすのでは…」なんて思っています。



なんだかそのような感じで生物の多様性についてメルマガを書いた気がしますが、まだ過去に書いていなければ、また近いうちに。生物の多様性とか考えると、きっと面白いんじゃないかなと思います。



着実と春に向かっているようで、今の時季に花粉症をお持ちの方は、症状が落ち着きますことを願っております(ヨガとか良いかもしれませんね、「良いかも」です)。


Sahanaメルマガ vol.246(2022年3月)より

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