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Mail Magazine

106:サントーリオ・サントーリオ

初夏かな?と思うほど、一気に気温の上がった本日、皆さまいかがお過ごしでしょうか。朝にすれ違う方々の中には、冬服を着られていた方も多く、「きっと今頃暑い暑い言っているんだろうなあ」なんてことを勝手に想像する昼間でした。



17世紀初め頃までは、人間の体温の平均値/正常な範囲というものは認識されていなかったらしんです。人体の温度の計測法を初めて発見したのが、イタリアのサントーリオ・サントーリオ医師なんですけども、イタリアでは苗字も名前も同じことが意外と普通なのか?ということがすごい気になるのは僕だけでしょうか…。



サントーリオ医師は、目盛りのついた管で温度を測定できる機器を発明したんです。いわゆる今で言うところの体温計ですね。そのような目盛りが付く前の温度計(温度によって水や空気が膨張する現象を利用した温度計の原型になったもの)は、皆さんご存知ガリレオ・ガリレイによって発明されています。ここでまた「やっぱりイタリア人は苗字と名前がほとんど同じだ…」なんてことばかり気になるのは僕だけでしょうか…。



温度/体温が測れるという、偉大な発明をしたにもかかわらず、当時の2人にとっては、さほどこの技術を重要視していなかったらしいのです。その後、18世紀~19世紀以降には、医療現場で患者の体温を測ることが徐々に当たり前になっていきまして、現在ではほぼ全ての患者に対して行わる重要な医療行為の一つになっています。つまり、僕たちも多大な恩恵を受けているわけです。



そんなサントーリオ医師ですが、体温計と並ぶ大発見をしておりまして、それが「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」です。これは皮膚や呼気から水蒸気として失われていく、目に見えない水分のことで、成人で1日約700~900mlにも及ぶんです。今日のように気温が高いと、目に見えずに失われていく水分量も増えていくのですが、「約1リットルも水分が出ているなんて…」と思うと、「ちゃんと、こまめに水分補給しよう」という気になりませんか。



なんだかまた、ただの雑学メルマガになりましたが、徐々に(一気に…?)気温の上がるこれからの季節、すこし水分補給を意識されてみてくださいませ。そして逆に、肌の潤いに合わせてボディクリームを控えるなどの調整も、大事になってくるんじゃないかなと思います。着る服を決める為に天気をチェックするように、日によって異なる体の変化も観察してみると、小さな不調は改善されやすくなるかもしれませんね。


Sahanaメルマガ vol.245(2022年3月)より

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