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058:春とコショウ

春になったら毎年アーユルヴェーダの小話をしている気がしますし、そんな小話をしたくなる=春を感じているんだろうなあと思っています。と、まぁ春だけでなく季節の変わり目が訪れる度に、“アーユルヴェーダ”という単語を登場させている気がするのですが、「季節が変わると同時に生活の仕方もちょこっと変えてあげるといいよね」というものがアーユルヴェーダなので、僕がちょこちょこ話すことによって、皆さんに何となく知っていただければと思います。



そんなアーユルヴェーダの面白い特徴の一つに、「味覚によって体質バランスを整える」というものがあります。どの季節にどの味覚(甘・酸・塩・辛・苦・渋)が良いのかは、人それぞれの持つ体質によって異なるのですが、例えば、春に体調を崩しやすい方は「辛味・苦味・渋味」を多めに摂ることによって、体のバランスが取れると考えられています。特に花粉症をお持ちの方は「胡椒/コショウ(辛味)」が良いよと、ドクターが言っておりました。



普通の胡椒はもちろんですが、「黒胡椒」「白胡椒」「緑(茶)胡椒」という3種類の胡椒を混ぜると、より良いとのことです。3つを混ぜたもの調味料として使うのはもちろんのこと、直接ペロッと舐めることも効果的であると言われています(なかなかコショウだけを舐める時なんてなさそうですが、、、)。これを聞いたときに、黒い胡椒はよく知っているのですが「白色と緑色の胡椒…?」と思ったのは、僕だけではないかと思います。



熟す前の胡椒の実は緑色なのですが、収穫して乾燥させることによって黒色に変化するようで、これが一般的によく使われている皆さんご存知の「黒胡椒」です。ちなみに胡椒の実の皮にほとんどの成分が含まれているので、乾燥させた黒い皮ごと砕いて食べています。



黒胡椒と同じく、熟す前の実を収穫するのですが、時間をかけずに短時間でささっと乾燥させて緑色を保ったもの、または塩漬けなどにして緑色のままにした実が「緑胡椒」となります。黒胡椒や白胡椒と異なり、鮮度が大事になってくるようで、日本で手に入る緑胡椒は、塩漬けか水煮されたものがほとんどのようです。



黒と緑の胡椒は実が熟す前のものですが、完熟すると胡椒の実は桃色になり(ピンクペッパーと呼ばれ、フレンチなどの盛り付けで使用されているのをよく見かけますね)、その桃色の実を収穫し、乾燥させた後に、水にさらして皮を取り除いたものが「白胡椒」です。なので、この白胡椒だけは皮がない実だけを食べるコショウになりますね。



と、今からコショウでも販売しそうな感じで色んなコショウの説明になってしまったのですが、、、そもそも僕が花粉症ではないので、この3つの胡椒を混ぜたものがどれ程の効果があるのか試せないですし、「花粉症にはコショウが効くぞ」なんてことも言えませんが、スパイスがお好きな方は、是非ともこの春の季節に、黒胡椒以外のいろいろな胡椒も試されてみるといいかもしれませんね。



本当はコショウの歴史について色々と書きたかったのですが、色分けしていると、もうこんな字数に、、、。春は辛味の季節ということで、コショウについてのあれこれは、また次回のメルマガにて書かせていただこうかなと思います。


Sahanaメルマガ vol.188(2021年3月)より

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