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Mail Magazine

056:カフェイン史

今週はひな祭りがありましたが、自粛生活中でのイベントも、なんだか慣れてきたのではないでしょうか。インドア派の方からすれば、自宅でこじんまりと楽しめることが増えて、過ごしやすいかもしれませんね。皆さまいかがお過ごしでしょうか。僕は相変わらず、お茶や珈琲に囲まれながらスタジオに居ます。



前回のメルマガでちょこっと出てきた「紅茶がイギリスの産業革命に一役買った」という話なのですが、優雅なティータイムが労働を支えて…という訳ではなく、とても実用的な理由があったのです。昔のイギリスでは赤痢菌などが水を媒介にするため、水を飲料水にすると病気の心配がありました。そのため、農家の人たちは水の代わりにビールなどのアルコール類を飲んでいたんです(と、お酒好きの人からすれば、なんとも羨ましい働き方ですね)。



農家だから喉を潤すためにビールを飲んでも良いという訳では無いですが、機械とともに工場で働く人たちにとっては、さすがにほろ酔いでは働けないですよね。そこで大活躍したのがチャでして、紅茶でもお茶でも抗菌成分を含むので、沸騰していない水で淹れても病気の蔓延を防ぐことができたのです。また、病気を防ぐどころか、よい眠気覚ましになり、頭をスッキリとさせてくれるので、お茶のおかげで労働効率を上げられたのではないかと言われるほどです。



この“頭をスッキリさせてくれる作用”はカフェインによるもので、紅茶だけでなく、前回のメルマガで書いていた珈琲に含まれているのはもちろんのこと、煎茶(緑茶)にも含まれております。同じ量であれば、紅茶や珈琲よりも、玉露のカフェインの含有量が多いので、やはり日本人にとっては、“ここ一番”という眠気覚ましには、玉露がもってこいという訳です(そもそも玉露を淹れる為に湯を冷まして…とかしている間に目も覚めそうなのですが)。



以前メルマガでお伝えしたことがあるように、日本でお茶が広まったきっかけも、禅宗の僧侶が座禅前に飲む眠気覚ましとして、中国の禅院からお茶を取り入れました。お茶と似たような話が珈琲にもありまして、珈琲の起源の一説には、イスラーム寺院にて秘薬として飲まれていた「バンカム」という、乾燥させた珈琲豆を粉にしてお湯に溶かしたものだと言われています。徹夜で行う祈りの時や、瞑想のときにはこの秘薬が眠気覚ましとして飲まれていたとされています。ちなみに、その珈琲豆を見つけたとされる山羊飼いの初年の名前が「カルディ」でして、コーヒーショップのCALDIでお買い物をされる方も多いのではないでしょうか。



普段、何気なく飲んでいる珈琲も「もともとは寺院で秘薬として飲まれていた…」とか考えると、なんだかより眠気覚ましとして効果が高まりそうな気がしてきませんか。夕方以降は睡眠のことを考えて珈琲や紅茶を控える方も多いかと思いますが、緑茶も控えることをお忘れなく。現代の日本人の生活では意外とカフェインの摂取が多く、カフェインの効果がそもそも薄れているのでは?との見方もあるそうですが。


Sahanaメルマガ vol.183(2021年3月)より

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