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047:お腹の休息

昨日は1月7日で、七草粥を食べられる習慣をお持ちの方もいらっしゃることかと思います。今年の七草粥は、どんな味がしたでしょうか。この節句にて粥を食べる習慣は、無病息災を願っていることはもちろん、お正月の豪勢な食事や、祝いの酒によって疲れた胃を休める目的もあるそうですね。



美味しいものを食べた時には気分が良くなるように、自分の体に合った食べ物を摂ると、体調も良くなります(ほとんどの場合で、この「気分で食べたいもの」と「体質/腸内環境に合った食べもの」のギャップがあるので辛いところなんですが…)。“それならば、体質に合った食材を教えてくれよ”というところですが、食材との相性の良し悪しは人によって大きく異なるので、「食材をいくつかのグループに分けて、2週間ずつ食材を固定して食べながら、体調を記録する」という方法が一番効率が良いとされるほど、自分に合った食べ物を見つけるのには時間がかかります。



(自粛生活も長くなりそうだし、この機会に自分の体を見つめ直してみようかなという方は、是非とも一緒に、体質に合う食材を見つけていきましょう。気になる方はwebページ“アーユルヴェーダ・コース”をご覧下さい。)



もちろんこれは時間も気力もかなり必要ですので、なかなか実践することが難しいですよね。特に、僕の個人的な考え方としては、自分の体に合う食材を気にし過ぎることなく(食べたいものを食べた方が気分が良いですもんね)、“食べる量”を少し意識してあげればいいんじゃないかなと思います。七草粥の習慣が教えてくれるように、疲れた内臓をしっかりと休める日をつくってあげることが、健康な体を維持する上でとても大事ですよね。



ファスティングにご興味がある方は、時たま実践されると良さそうですし、長時間の断食までしなくても、1回の食事で「少な目」を意識してみたり、次の食事までの時間をしっかりと空けてみたり(お腹が鳴るまで食べないとか、いいですね)、簡単な調整で胃腸が休むことができます。



また、ヨガ(ハタヨガと呼ばれるもの)とアーユルヴェーダでは、胃~腸内を洗浄することを大事にしておりまして、1~2Lの食塩水や薬草入りの水を、ゴクゴクと飲み込んだ後に全て吐き出すという浄化法があります。インドの療法施設にいた時には、心臓疾患や高血圧の症状を除くほぼ全ての患者さんに対して、週に2回、この胃の浄化法を指導していました。それも決まって朝の6時からでして、人の見ている前で2Lも水を吐き出したり、人に吐き方を指導しながら1日が始まるという、なんともスッキリしそうで全然スッキリしない日々でした…。



それも現地の水道水を飲まされるので、「飲み込んだ水は最後の1滴まで全て吐かなければ…」と、僕としては毎回命懸けだったのですが、この経験のおかげか、全く風邪を引かなくなりましたので、今となっては良い経験です(が、あまりお勧めではありませんので、やってみたい方は、正しい方法を知っている方からの指導の下、十分に注意しながら行ってください)。



と、最後はお腹の休息どころか、想像しただけで胃が疲れるような話になってしまいましたが、年末年始に美味しいものをたくさん食べられた方は、是非とも胃の休息を意識されてみてくださいませ。



Sahanaメルマガ vol.167より(2021年1月)

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