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042:人の進化の不思議

こんばんは。信じがたいことに、今日で11月も終わるようで、明日からは12月です。横浜もすっかりと寒くなってきまして、少しずつ冬の訪れを感じます。当スタジオの場合、太陽の位置が低くなって、窓から入ってくる日差しの範囲が広くなることで、今年も冬至が近づいているなと感じていたり。



この時期、天気が良い日の午前中に来店される方は、ご経験されたことがあると思うのですが、日差しが降り注ぐマットの上で横になるだけでも体はとても温まりますし、そんなマットの上でたくさん動く日には、汗ばむほど体が温まりますね(12月もまだまだ冷房が入る機会がありそうです)。



先日、長く通ってくださる方から「いつもバランス系のポーズが多いですよね」とご感想を頂いたのですが、たしかにバランス系が多いと思います。そもそも人という生き物が、二本の足で直立していることが凄いことなんですけども、「人が直立二足歩行になった理由」って未だによく分からないらしいんですよね。



鶏やチンパンジーも二足歩行はしますが、頭の位置は脚の上になく、直立二足歩行する生物は地球上に人だけなのです。飛ぶことの方が進化としては難しいはずなのに、簡単そうな二足歩行は人類しか採用していないという奇妙なスタイルのようです。“直立二足歩行する生物は人だけ”と思うと、なんだか立ったり歩いたりするのが不思議な感覚になってきますね。



一説によると「四足歩行だと背中が温まりすぎるので、太陽光に当たる面積を少なくするために直立している」というものがありまして、祖先がまだサバンナで生活していた時に、日射病のリスクを軽減させるものではないかと考えられていたようです(立つことによって頭の位置も地面から離れますしね)。他にも、「立つことによってより遠くが見渡せるから」とか、「重たい頭を支える必要があるから」など、諸説あるようですが、どれも有力的なものではないようです(特に日射病を避ける説は“違うだろう”が濃厚のようですが)。





まだまだ謎が多い中で、「約700万年前から一夫一妻制だった」という仮説と結び付けて、「手で物を運べるから」というものが、今のところ有力的な仮説みたいです。我が子のために多くの食糧を運ぶことで、生存率を上げていたとの見方が強いようです。つまり、食糧を運ぶ自分に利点があるのはもちろんのこと、食糧を運んでもらう人こそ利点があるからだと考えられています。「夫は黙って仕事をしていればいい」と思われている方はいらっしゃいませんか。生物学上、その考え方はあながち間違えではないので、僕は何とも言えません…。



と、なんだかテーマが壮大になってしまったのですが、バランス力が向上して、より手が自由に使えるようになった方が、この謎に満ちた直立二足歩行の恩恵を多く受けられそうですね。四足歩行と比べて、常に不安定だからこそ、より省エネで楽に生活して頂ければと思い、バランス系のポーズが多い気がします。是非とも、そんな意識でバランスポーズを楽しんでいただけると幸いです。


Sahanaメルマガ vol.157(2020年11月)

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