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013:2020年と時間の認知
明けましておめでとうございます。
お正月、いかがお過ごしでしょうか。
2020という数字の並びがいいですね。
さて、皆さまは「今年は~~な1年にしたい」「今年は~~するぞ」など、目標や抱負を決められましたか?
そのようなことを決められた方も、決められていない方も、気が付くと言ってしまうことの多いワードが「あぁ、時間がない…時間が足りない…」ではないでしょうか。
本来、“やりたいこと” “やるべきこと”が多いというのは、良いことだと思います(職場でやるべきことがなくて、暇になってしまったら、不安になりませんか…?)が、なぜ時間がないと思ってしまうのか。
一つは、意外と勘違いされやすい「現代人は忙しい」という認識であったり。
今も昔も、労働時間って、実はそんなに変わってないらしいですよ。これ、ビックリしませんか?
ただ、現代は「それって無駄なんじゃない…?」と思われる時間が週当たり20~40時間もあるようです(「暇つぶしに…」とすること、ありませんか?)。
2000~20001年における社会心理学者たちの調査によると、1990年代後半からすでに人々は「忙しくて時間がない」と思っていたそうです。PCやスマホなどの電子機器が発達する前にも関わらず、です。
では、この“忙しい”と思ってしまう原因は、何でしょうか?
原因の一つして「時間に対する認知」が大きく関係しているそうです。
お金のように、人によって1,000円に対する価値観が異なるように、60分に対する価値観も変わってきます。
例えば、3つの仕事に対して「1時間あればできる」と思う人もいれば、「3時間ないとできない」と思ってしまう人がいますよね。もちろん、知識量や技術的な問題も大きく関係するのですが、単純に“認知”の違いだったりもします。
要するに、そもそも“仕事(家事・勉学)”や、“やりたいこと”の整理ができていますか?ということにも繋がります。「あれしなくちゃ、あぁ、これもしなくちゃ」と、やるべき事がうまく整理できていないと、それらを整理するよりも前に「あぁ、時間が足りない」と思ってしまうのです。
そして、その「あぁ、時間が足りない」という気持ちが生産性を下げて、結果、本当に時間が足りなくなっていくという負のスパイラルが始まってしまうのです。
病は気からとはよく言いますが、多忙も気から…かもしれませんね。
子供の頃によく言われていたのですが、学校から帰ってきてテレビゲームがしたい僕に対して「さっさと宿題くらい済ませておけば、楽になるぞ」と。
たしかに、宿題自体は大したことないんですよ。ほんと、30分あれば終わるくらいです。
ですが、子どもながらの怠惰ですね「あとですればいいや」。
ゲームして、ご飯食べて、お風呂入ったら夜の9時くらいで「あぁ、もう夜だな(=時間がないな)」と思ったり、「めんどくさいな」と思ってしまうことで生産性がとても下がってしまい、宿題に1時間もかかってしまったり。
でも、意外と、大人になってからも、こういうことって多々ありませんか?
「生産性を上げる気持ち」をつくるためにも、「タイミングづくり」って大事になってきますね。
気持ち(感情)に揺さぶられることなく、物事を客観的に把握すると、作業の優先順位付けや、タイミング作りが上手になっていきますので、この「客観視」の感覚をヨガで養っていただければと思います。
ヨガって、問題解決の一手段なんですよね。
Sahanaメルマガ vol.62より(2020年1月)