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012:ローカス・オブ・コントロール
こんばんは。今日は2019年最後の金曜日でしたね。なんでも「最後の~」と言えば、スペシャル感が出ていいですよね。僕は好きです。そんな金曜日の夜、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回は久しぶりに心理学の話を。
ストレスと成長の話なのですが、今回は「失敗の原因をどこに求めるのか」です。
表題の「ローカス・オブ・コントロール」ですが、“統制の位置”のことでして。
失敗の原因を外部環境のせいにする「外的統制型」と、失敗の原因を自分の内にする「内的統制型」に分かれます。
よく見かけるのが、成功は自分の力だと思い込み、失敗は他人のせいにする人ですね…(これをセルフサービング・バイアスと呼びます…)。
例えば、自分が乗り予定だった電車が遅延してしまい、予定に遅刻した場合に「電車が遅れたんだから不可抗力だ」と思う人は外的統制型の傾向が強く、「もう少し早く家を出ていれば良かったんだ…」と思う人は内的統制型の傾向が強いようです。
一般的には、外に失敗の原因を求めるタイプは、自分がクヨクヨすることがないので、ストレスは低いですが、多くの成長機会を損失してしまいます。
反対に、自分に失敗の原因を求めるタイプは、それこそストレスは大きいのですが、失敗の把握や改善する機会が増えるため、自己の能力が向上しやすいとされています。
日ごろから、「私はネガティブなので…」と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、ローカス・オブ・コントロールにおいては、そのネガティブさが武器になるのではないでしょうか。
もちろん自己肯定感は大事だと思いますが、そのネガティブな一面を「=内的統制型」という風に置き換えると、気が付けば成長していることがたくさんあるかも、しれませんね。
【外的統制型】
あまり反省することがなく、都合の良い言い訳をする
・自分のせいではない
・ハードルが高かった
・運が悪かった etc,
【内的統制型】
失敗の原因を分析し、反省し、次の機会に生かす
・自分の不注意だった
・努力不足だった
・次の機会こそは etc,
皆さんは、どうでしょうか。
Sahanaメルマガ vol.60より(2019年12月)