192:セラピーってなんだろう①
平岡がお伝えしているヨガは、「○○ヨガ」という特定の呼び方があるものではなく、ただ「ヨガ」と言っています。しかし、一応専攻しているものは「ヨガセラピー」と呼ばれるものであることは、皆さんご存知でしょうか?
過去のメルマガで少しだけ触れましたが、今回は「そもそもセラピーって何?」について考えてみたいメルマガです。さて、セラピーってなんでしょうね。
セラピー(therapy)は、心身の健康や生活の質を向上させるための治療法や支援活動を指します。一般的には、「○○療法」といったようなものですね。ほんと、たくさんの種類があります。日本で言えば、理学療法、作業療法、心理療法がメジャーどころではないでしょうか。アロマセラピーや、クレイセラピーが好きな方も多いかもしれません。
では、僕が学んでいるヨガセラピーというもの、特に「ヨガがいつセラピーになったの?」について、歴史を遡ってみましょうか。
その起源は、なんと今から約3,000年前に遡ります。3,000年前の様子を想像するのはなかなか難しいかもしれませんが、、、、当時の医療は現代とは少し異なっていました。主に祈禱や祈り、そして呪文が中心だったんですよね。
「3,000年前…?呪文…?」となると、より訳が分からなくなるかもしれませんが当時伝えられ、書物として残された内容を少し見てみましょうか。
現代のヨガセラピーの起源であり、インドの伝統医学アーユルヴェーダの基礎となった聖典には、「病気の治療」や「悪霊の退散」といった呪文から、「結婚や葬儀などの儀式」「哲学と倫理」など、多岐にわたる事柄が記されており、日常的な実用書としての役割を果たしていたんですね。
特に注目したいのは以下のような内容なんです:
【健康と美容について】
・髪の健康を保つための呪文
・肌を美しくするための呪文
・病気の治療や予防のための呪文
【対人関係と社会的問題:
・裏切りや不貞に対する報復の呪文
・敵やライバルを打ち負かすための呪文
・愛情や友情を深めるための呪文 など
これらの内容を知ると、なんだか「今も昔も、ヒトは同じ悩みを持ち、同じように生きていたんだなあ…」と親近感が湧きませんか。
と、まあ、セラピーってなんだろう?について書きたいんですけど、今回書けたのは、まさかのまだ3,000年も前の事だけでしたね…。次回はもっと現代に近い話を続けていきたいと思います。
Sahanaメルマガ vol.364(2024年7月)より