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183:春の眠気

先週末はとても暖かく、一気に春の空気を感じました。皆さま、この時季、やけに眠たくなりませんか?夜にしっかり寝ているはずなのに、昼間になんだか眠気に襲われて…と感じる方も少なくないかと思います。



「春眠暁を覚えず」と言われますが、実はこれ、科学的な観点から見ても「春には多くの人が眠たく感じる傾向」があるんです。これにはいくつかの理由があるとされています。



春になると、日照時間が長くなりますよね。人間の体内時計は光に大きく影響を受けるため、季節の変わり目、特に冬から春にかけての光の増加は、人の生物学的リズムに変化をもたらします。メラトニンの分泌パターンが変わることで、睡眠リズムが乱れ、昼間の眠気を感じる原因になるのです。



また、適度な暖かさはリラックス効果をもたらし、それが眠気を引き起こす一因となることがあります。人は温かい環境下でリラックスしやすく、それが睡眠を促進する効果を持つため、春は眠たくなりやすいと考えられているんです。



つまり、春の眠気は、単なる気分や怠惰ではなく、体内時計の自然な調整プロセスの一環と捉えることができます。この時期は、自然との調和を重視し、体が必要とする休息を適切に与えることが重要になってくるわけです。



ちなみに、「春眠暁を覚えず」の詩をちゃんと読まれたことはありますか?中国唐代に書かれた孟浩然の詩「春曉」は、春の訪れと自然の美しさを讃える内容なんですよね。そして、訳者によっては「春は気持ち良くてついつい寝過ぎちゃうよね」と訳されることもありますが、その解釈には幅があります。





春眠不覺曉,

處處聞啼鳥。

夜來風雨聲,

花落知多少。



夜が明け、ふと目を覚ますと、 どこからともなく鳥の声が聞こえてくる。

夜の間に降った雨が、 無数の花びらを濡らしている。

夜はもう終わり、春はすでに深まっている。

気がつけば、世の中はすっかり変わってしまっている。

何度も何度もこの美しい景色を見てきたが、 それでもなお、春の来るのを知らぬ間に過ごしてしまう。





春の自然の中で感じる穏やかな幸福感や、新たな生命が息吹く様子を想像すると、「春眠暁を覚えず」とはいいフレーズだなと思いませんか。このような詩を読むと、自然と調和することの良さ、大切さが強調される気がします。



これからの春の時季に、あらためて自然との調和を意識し、皆さまも孟浩然のように、周囲の変化に目を向け、新しい季節の美しさを再発見してみてはいかがでしょうか。



Sahanaメルマガ vol.348(2024年3月)より

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