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200:秋雨、足湯と手浴

日本の季節感を表現するものとして、文学や俳句にもよく登場している秋雨。秋の寂しさや物悲しさを象徴するものとして、雨が降り続く景色は日本の文化に深く根付いており、この時季の曇り空を見て「風流だなあ」と思う方も多いのではないでしょうか(…いらっしゃいます?)。



秋雨前線は、北からの冷たい空気と南からの暖かい空気がぶつかることで生じる前線で、この前線が停滞することで、長期間にわたって雨が降り続くことが多くなります。これにより、秋雨のシーズンが形成されているというわけですね。



秋雨が日本の文化的に風流であることは良いのですが、この時季には、気温や気圧が急激に変化することがあり、それが自律神経や体調に影響を与えることがありますよね。体を冷やさないようにしたり、湿気を調整したりと、いろいろと気を付けないといけない時季でもあるのです。



関節痛や頭痛が起こったり、なんだか全身が怠く感じることはありませんか。この季節特有の不調が起こらぬよう、ご自宅でできる簡単な養生法をお伝えします。



気圧の変化によって体が緊張しやすいときは、温かいお風呂でリラックスすることが非常に効果的です。温かいお湯にゆっくり浸かることで副交感神経が優位になり、体の緊張をほぐします。特に、38〜40度のぬるめのお湯で長めに浸かる「半身浴」がおすすめでして、さらに入浴中に、リラックス効果のあるアロマオイル(ラベンダー、カモミールなど)を加えるのも良いですね。



「そんな、ゆっくり半身浴する時間も元気もないよ…」という方に朗報なのですが、半身を浸けなくとも、足湯または手浴も効果的なのです。手浴は両手の指先~肘あたりにかけてを温めることが理想なのですが、 なんと手首まででもそれなりに効果を期待できるのです。



きっと皆さんもご存知の通り、足湯や手浴で温まると、局所的に血管が拡張し、血行が良くなります。これにより体全体の血液循環が促進され、酸素や栄養素が全身に効率よく運ばれるようになります。特に足湯は、足元を温めることで全身の血流を改善しやすく、冷え性や手足の冷えを改善する効果が期待されます。なので、手浴よりも足湯ができたら尚良いですね。



日本の研究では、温かい足湯や手浴が自律神経活動にどのように影響を与えるかが調査されており、温熱療法がストレスを緩和し、睡眠の質を向上させる効果が確認されています 。また、手足を温めることで副交感神経が優位になり、体がリラックスモードに入りやすくなることが示されています。



忙しい日々の中でも、足湯や手浴は短時間でできる手軽なケア方法です。仕事の合間や夜寝る前に取り入れ、日々の緊張を解き、リラックスした状態で過ごしていただければと思います。



Sahanaメルマガ vol.377(2024年10月)より

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