
Study
職場ストレスに効くジムヨガ:8週間・16週間介入による心の健康改善効果

記事作成日
2021年1月21日
「毎日忙しい職場生活を送る中で、『なんだか最近、心が休まっていない…』って感じること、ありませんか。肩は凝っているし、なんとなく不安やイライラが増えている。それって、ちゃんとケアできていないサインかもしれません。でも、ジムなんて無理だし、メンタルヘルスは敷居が高いって思っちゃいますよね。
実は、そんなあなたにぴったりの研究があります。この研究は、いわゆる“ジムのヨガクラス”で本当に効果が出るのか?を徹底的に検証したものです。そして、結果はとてもシンプルかつうれしいものでした。1日数十分のヨガ、週1回だけでも8週間続けたら、ストレスだけでなく不安や気持ちの落ち込み、不眠まで改善されたんです。16週間続ければ、もっと大きく、持続的な変化があったというから驚きです。
「忙しくて8週間続けられるか不安」そう思うこともありますけれど、この研究では最初の8週間ができなくても、その後ヨガをはじめたら効果が出ているんです。つまり、自分のタイミングで、はじめられるし、後からでも取り戻せるんですね。
ヨガに特別な道具や難しい動きは必要ありません。動きが苦手な人はマットの上で軽く体を伸ばすだけでもOKですし、呼吸法や簡単な瞑想を取り入れることもできます。大事なのは、「やってみよう」という気持ちをほんの少し持つこと。小さな一歩が結果にじっくりつながっていくわけです。
もし「運動は苦手」「続けられるか心配」でも、この研究は「あなたにもできる、効果がある」ことを示しています。そして、続ければ気持ちが変わる。それを実感できたら、仕事にも家族にも、自分にももっと余裕が生まれるかもしれません。
だからこそ、ストレスが増えると感じたら、この研究のようなヨガクラスを一度だけでも試してみてほしいです。
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当スタジオでは「ヨガが精神障害に効果的である」と断言するつもりはなく、「医療機関での治療と並行してヨガをすると効果的かもしれない」または「薬の効果が出にくい方に対して、ヨガが症状緩和の手助けとなり得るかもしれない」と考えております。
「ヨガをしてみるのも、いいかもしれない」と、皆様にすこし興味を持っていただけるきっかけとなればと思い、論文をご紹介しています。
ヨガを使った研究にご興味がある研究者の皆様は、ぜひともお気軽にお問い合わせください。また、補完的な行為としてヨガにご興味がある医療関係者の方も、お気軽にご連絡ください。
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下記、研究の要約まとめです。
The effects of yoga on stress and psychological health among employees: an 8- and 16-week intervention study.
Maddux, R. E., Daukantaité, D., & Tellhed, U. (2017). The effects of yoga on stress and psychological health among employees: an 8- and 16-week intervention study. Anxiety, Stress, & Coping, 31(2), 121–134. https://doi.org/10.1080/10615806.2017.1405261
【タイトル】
従業員のストレスおよび心理的健康に対するジムヨガの効果:8週間と16週間の介入研究
【背景】
現代の職場では多くの人が中程度から高ストレスにさらされています。そのため、誰にでも手軽に続けられるストレス対策が求められています。ヨガは医療現場でストレス軽減に役立つとされていますが、形式的でない一般的なジムのヨガクラスが、日常の働く人にどれほど効果があるかを調べた研究はこれまでに少なかったため、本研究が実施されました。
【働くこととストレスについて】
仕事に起因するストレスは心身に負担となり、それに対処するには、費用が高くなく、誰でもアクセスできる方法が重要です。本研究では、標準的なジムにあるヨガクラスを活用し、働く人たちのストレス軽減と心の健康支援に焦点を当てました。
【精神的健康について】
精神的健康とはストレスや不安だけでなく、抑うつ、睡眠の質、生活全体の幸福感など幅広い心の状態を指し、総合的に向上させることが重要です。本研究では、これら心理的健康指標がヨガ介入によってどのように変化するかを評価しています。
【方法】
ストレスを中程度から高く抱えている被験者90名を対象に、無作為に2群に分け、一方は16週間連続でジムヨガを実施し、もう一方はまず8週間待機し、その後8週間ヨガを行うクロスオーバー方式で比較しました。プログラム開始前(ベースライン)、8週間後、16週間後にストレスや心理的健康の変化を評価しました。
【結果】
ヨガを行ったグループでは16週間を通じてストレスや全般的な心理的健康指標に有意な改善が見られました。対照群と比較しても、ストレス、不安、心理的健康の改善、幸福感の向上が認められました。さらに、最初にヨガを行わなかったグループでも、後半の8週間ヨガを行ったことでストレス、不安、抑うつ、不眠が有意に改善しました。
【考察】
この結果から、ジムで実施されるようなヨガクラスであっても、働く人のストレス軽減と心の健康改善に十分効果があることが示唆されました。待機群での改善も、新たにヨガを始めれば効果が発揮されることを示しており、継続的に実施できる形の介入が有効であることが裏付けられます。そしてヨガはアクセスしやすく、費用対効果の高い精神的支援手段として活用できる可能性があります。
【結論】
ジムで提供されるような一般的なヨガクラスであっても、定期的に継続すれば、職場ストレスの軽減および心理的健康の向上に有効であり、実践しやすい介入として職場に取り入れる価値があることが明らかになりました。短期間でも効果があり、後から始めても改善が見られる柔軟なアプローチは、働く人々のメンタルケアにとても魅力的です。
引用文献は下記よりご覧下さい.
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