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Study

COVID-19の補助治療としての瞑想の役割

COVID-19の補助治療としての瞑想の役割
記事作成日
2024年8月15日

「瞑想がウイルス感染に対する抵抗力を高め、COVID-19の管理において補助的な治療法として役立つ可能性があること」を示唆している研究のご紹介です。

以下、研究の要約より

COVID-19は世界中で多くの病気や死亡を引き起こしてきました。これまでのパンデミック対策は主にワクチンに頼ってきましたが、免疫力を高めることが示されている瞑想のような代替アプローチはあまり研究されていませんでした。そこで、この研究では、瞑想とCOVID-19の関係を探り、瞑想がウイルス感染に対する血液環境にどのような影響を与えるかを直接調べました。

その結果、瞑想を長く続けている人ほど、SARS-CoV-2(COVID-19の原因ウイルス)に感染するリスクが低く、感染した場合でも症状の回復が早いことが分かりました。また、瞑想の「投与量」効果(瞑想の時間が長いほど効果が高いこと)も確認されました。

さらに、経験豊富な瞑想者の血液が人間の肺細胞に与える影響を調べたところ、その血液はウイルスが細胞に侵入するのを防ぐ因子を誘導することがわかりました。この因子の一つとして、SERPINA5というタンパク質が特定され、ウイルスの侵入を抑制するために重要であることが確認されました。

 下記、研究の要約まとめです。

Meditation-induced bloodborne factors as an adjuvant treatment to COVID-19 disease

Juan P. Zuniga-Hertz, Ramamurthy Chitteti, Joe Dispenza, Raphael Cuomo, Jacqueline A. Bonds, Elena L. Kopp, Sierra Simpson, Jonathan Okerblom, Svetlana Maurya, Brinda K. Rana, Atsushi Miyonahara, Ingrid R. Niesman, Jacqueline Maree, Gianna Belza, Hillari D. Hamilton, Carla Stanton, David J. Gonzalez, Michelle A. Poirier, Tobias Moeller-Bertram, Hemal H. Patel,
Meditation-induced bloodborne factors as an adjuvant treatment to COVID-19 disease,
Brain, Behavior, & Immunity - Health, Volume 32, 2023, 100675, ISSN 2666-3546,
https://doi.org/10.1016/j.bbih.2023.100675.

【タイトル】
『瞑想が引き起こす血中因子によるCOVID-19の補助治療』


【背景】
COVID-19(新型コロナウイルス)のパンデミックは、世界中で多大な病気や死亡を引き起こしました。パンデミックの管理は主にワクチンに依存してきましたが、免疫力を高めることが示されている瞑想のような代替アプローチはほとんど研究されていませんでした。


【目的】
この研究は、瞑想とCOVID-19の関係を探り、瞑想がウイルス感染に対する血液環境にどのような影響を与えるかを直接検証することを目的としています。


【方法】
まず、瞑想とCOVID-19に関連する行動とアウトカムを評価するために、瞑想コミュニティのメンバーに対して調査を実施しました。さらに、瞑想ワークショップに参加した人々の血液を採取し、培養したヒト肺細胞を用いて、SARS-CoV-2擬似ウイルスの感染性に対する血漿の影響を調べました。


【対象者】
アメリカ国内で開催された3つの瞑想リトリートに参加した117人の瞑想者(45人の初心者と43人の経験者)および23人のコントロールグループ(瞑想未経験者)が研究対象となりました。


【測定】
瞑想者の血漿を収集し、ヒト肺細胞に対する擬似ウイルスの感染性を調べました。また、瞑想前後の血漿を比較し、瞑想がどのような血液因子を誘導するかを調べました。


【結果】
瞑想の実践期間が長いほどSARS-CoV-2感染率が低く、感染した場合でも症状が早く改善することが確認されました。また、経験豊富な瞑想者の血漿がウイルスの細胞への侵入を抑制する因子を含んでいることが明らかになり、その中でSERPINA5というタンパク質が重要な役割を果たしていることが示唆されました。


【考察】
瞑想は、ウイルス感染に対する抵抗力を高める可能性があり、COVID-19の管理において補助的な治療法としての可能性があると考えられます。特に、SERPINA5がウイルスの侵入を抑制する役割を果たしていることが強調されました。


【結論】
瞑想は、ウイルス感染に対するレジリエンスを強化し、COVID-19の管理において有望な補助療法となり得る可能性があります。今後の研究では、瞑想が引き起こす分子レベルの変化をさらに詳細に調査し、瞑想の健康効果をより深く理解することが求められます。

引用文献は下記よりご覧下さい.

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