
Column
ハタヨガとは?身体と精神を調えるヨガの本質
記事作成日
2025年8月27日
「先生のヨガは何ヨガですか?」
──ラベルを超えて、ハタヨガの本質へ
studio Sahana に初めて訪れる方から、「先生のヨガは何ヨガですか?ハタヨガですか?」と尋ねられることがあります。
それはとても自然な疑問です。人は名前やカテゴリーを通して安心を得るからです。たとえば「パワーヨガならしっかり動けそう」「リストラティブなら休めそう」「アシュタンガなら体力がつきそう」といった具合に、ラベルがあることで自分に合うかどうかを判断しやすくなります。
けれどヨガは、ラベルだけで語り尽くせるものではありません。たとえ同じ名前であっても、その日の呼吸や心の状態によって体験はまったく異なるからです。studio Sahana では、この「分類に安心を求める気持ち」を理解しつつも、より大切なのは「実際の体験そのもの」であると考えています。
ハタヨガという言葉のもう一つの顔
「ハタヨガ」という言葉には、いくつかの解釈があります。一般的には「ハ=太陽」「タ=月」とされ、相反するエネルギーを調和させるための実践だと説明されます。確かにこれは美しい比喩です。
しかし studio Sahana が重視しているのは、もう一つの解釈、「ハ=身体」「タ=精神」という理解です。
身体と精神を切り離さず、ひとつのものとして整えていく。この理解はとてもシンプルですが、ヨガの本質を直感的に表しています。呼吸に耳を澄ませ、身体を通して心を鎮めていく。その流れこそがハタヨガであり、まさに現代人に必要とされる実践なのです。
『ハタ・ヨーガ・プラディーピカー』などの古典文献には、アーサナ(座法)、プラーナーヤーマ(呼吸法)、シャットカルマ(浄化法)といった技法がまとめられています。現代に広がるヨガのスタイルは、そこから枝分かれして発展しました。けれど、その根底には「身体と精神をひとつに調和させる」というハタヨガの精神が息づいています。
studio Sahana のレッスンで大切にしていること
studio Sahana のレッスンは、「型を守るためのハタヨガ」ではありません。呼吸と姿勢を通じて身体を丁寧に整え、そこに意識を重ねることを大切にしています。その積み重ねが、やがて精神の静けさへと自然に結びついていきます。
たとえば同じ太陽礼拝でも、強くエネルギッシュに行えば交感神経を刺激し、穏やかに呼吸を深めて行えば副交感神経が優位になります。つまり、ポーズそのものよりも「どう呼吸し、どう意識を向けるか」によって、ヨガの質は大きく変わるのです。
studio Sahana では、こうした「心身の調和を引き出す実践」をベースにしています。そのため私たちはこうお伝えしています。
「レッスンではベースはハタヨガですが、その日のあなたに合うヨガです」
これは単なる表現ではなく、実際に一人ひとりの状態に寄り添う姿勢そのものを表しています。
型よりも体験を
「先生のヨガは何ヨガですか?」という問いの奥には、「自分に合っているだろうか?」という確認の気持ちがあります。分類はわかりやすく、安心感をもたらしてくれます。
けれど、本当に大切なのは分類そのものではなく「そこでどんな体験が得られるか」です。
studio Sahana では、ヨガの体験そのものが答えになると考えています。「レッスンを終えたとき、呼吸が深まり、肩や腰の緊張が和らぎ、心が少し軽くなっていると感じられる」それは、まさに「自分に合ったヨガ」に出会えた証拠です。ラベルよりも、体感として残る余韻こそが本質なのです。
また、体験を通してしか気づけないこともあります。ポーズがうまくできるかどうかよりも、呼吸が深まったか、身体の内側に新しい感覚が生まれたか。そうした小さな気づきが積み重なることで、ヨガは「運動」から「自己理解」へと姿を変えていきます。
型をなぞることに安心を求めるのではなく、体験そのものに耳を澄ますこと。そこにハタヨガの本質があるのです。
studio Sahana のヨガが目指すもの
studio Sahana が目指しているのは、「流派としてのヨガ」ではなく、「今ここにいるあなたに寄り添うヨガ」です。
ハタヨガという伝統を土台にしながら、身体をととのえ、呼吸を深め、心を静める。そのプロセスを通じて、日常生活そのものが少しずつ変わっていくことを大切にしています。
たとえばレッスンで深い呼吸を学んだ方は、日常の緊張した場面でも自然と呼吸を整えることができるようになります。肩や腰の重さが和らいだ方は、仕事や家事の合間に自分の姿勢を見直すようになります。心が穏やかになった方は、人との関わり方に優しさを持てるようになります。
つまりヨガの効果は、マットの上で完結するのではなく、日常にじわりと広がっていくのです。
studio Sahana のヨガは、ラベルや型にとらわれることなく、その人に必要な調和を引き出すことを目的としています。
「身体と精神をひとつに調えるヨガ」このシンプルな実践が、忙しい現代にこそ価値を持ちます。
流派を超えて、本来の自分とつながるための道。それが studio Sahana のヨガが目指すものです。






