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Column

ヨガとアーユルヴェーダと睡眠 ─ 心を静め、神経を癒す夜の養生

眠りの質は「神経の質」

記事作成日

2025年7月31日

眠りの質は「神経の質」

─ 現代人の見落としがちな疲労の正体


近年、多くの人が「寝ても疲れがとれない」と感じています。これは単なる睡眠不足ではなく、神経系が緊張したまま眠っていることに原因があります。たとえ7〜8時間眠っていても、深いリラクゼーション状態に達していなければ、回復効果は限定的です。

ヨガとアーユルヴェーダでは、睡眠は「神経の質」によって左右されると考えます。
私たちの身体は、日中は交感神経が優位になり、夜間は副交感神経が活性化することで休息モードに切り替わるようにできています。しかし、スマートフォンや仕事のストレス、感情の処理不足によってこの切り替えがうまくできず、夜になっても心身が“戦闘モード”のままなのです。

これは「神経が休む方法を忘れてしまっている状態」とも言えるでしょう。
現代人の睡眠トラブルは、「身体の問題」以上に「神経の柔軟性の問題」であり、まさに神経の質=眠りの質なのです。ヨガやアーユルヴェーダは、この忘れかけた「自然な眠りの道筋」を、再び思い出させてくれる存在です。

夜ヨガのすすめ

夜ヨガのすすめ

─ 交感神経を静める“神経のストレッチ”


夜に行うヨガは、体を動かすというよりも「神経をゆるめる時間」です。
とくに、日中に酷使された交感神経を鎮め、副交感神経を優位に導くことで、睡眠の質を格段に高めてくれます。

たとえば、ナーディ・ショーダナ(片鼻呼吸)は左右の脳のバランスを整え、自律神経のスイッチを穏やかに切り替えてくれます。スプタ・バッダ・コナーサナ(仰向け開脚の回復ポーズ)や、ヴィパリタ・カラニ(脚を壁に上げるポーズ)などは、下半身の滞りを改善し、内臓の血流を高めながらリラクゼーションを促します。

とくに背骨〜骨盤〜仙骨周辺の緊張緩和は重要です。
これらの部位は迷走神経などの自律神経の経路に関係しており、神経系全体の鎮静につながります。

夜ヨガは「整える」のではなく、「ほどく」こと。
交感神経に「もう休んでいいんだよ」と語りかけるような、“神経のストレッチ”こそが、深い眠りの準備になるのです。

アーユルヴェーダが教える夜の整え方

アーユルヴェーダが教える夜の整え方

─ 「眠りをデザインする養生法」


アーユルヴェーダには、「夜の過ごし方を整えることで、眠りは自然と訪れる」という考え方があります。
睡眠導入剤やサプリメントのように“眠らせる”のではなく、「眠りたくなる状態」を育てるのがアーユルヴェーダのアプローチです。

夜の時間帯はカパ・ドーシャ(地と水の要素)が支配的で、心と体は自然に沈静へ向かいます。この流れを後押しするには、以下のような養生が有効です:

 ・夕食は軽く、温かく、消化にやさしい内容で。遅くても20時までに。

 ・寝る90分前にスマホ・PCを手放し、ブルーライトを避ける。

 ・足裏・耳まわり・こめかみにオイルマッサージを施す(ナイトオイルやギーがおすすめ)。

 ・寝室の照明は暖色系に切り替え、静かな音楽や香りで五感を穏やかに鎮める。

また、ナツメグやアシュワガンダ入りのゴールデンミルクを就寝前に摂ることは、神経の鎮静と血糖安定に役立ち、深い眠りへとつながります。

アーユルヴェーダが示すのは、「薬で眠る」のではなく、「眠りに向かう環境と体内状態をつくる」こと。
まさに、“眠りをデザインする”という発想が、現代人にとって必要な知恵なのです。

不眠は神経からのメッセージ

不眠は神経からのメッセージ

─ 「眠れない夜」に向き合うということ


「眠れない夜」こそが、実は大きな転機になるかもしれません。
ヨガ哲学において、心(マナス)は感覚(インドリヤ)と強く結びついており、日常で処理しきれなかった情報や感情が“眠り”に影響を与えると考えられています。

不眠は、「あなたの神経が疲れている」だけでなく、「心がまだ言葉にできていないことがある」と教えてくれているのです。

このような夜に試してほしいのは、

 ・短い呼吸瞑想やマインドフルネス(5分でもよい)

 ・今日の体験を1行でも書き出してみるジャーナリング

 ・香り(ラベンダーやサンダルウッド)や音(ヒーリングミュージック)による神経へのやさしい刺激

そして最後に、「今日もよくがんばったね」と自分に声をかけてあげること。
そのひとことが、副交感神経を大きくサポートするスイッチになるのです。

眠りは“明日の自分”をつくる

眠りは“明日の自分”をつくる

─ 神経から始める睡眠改善


眠りは“終わり”ではなく、“再生”です。
アーユルヴェーダでは「睡眠・食事・性行為」は、生命を支える三本柱(トリ・ウパスタンバ)とされており、睡眠の質は免疫力・精神の安定・消化力に直結すると言われています。

そしてヨガでは、「睡眠とは意識の微細な変容であり、魂が休む時間」とも説かれます。
この視点から見ると、睡眠とは単なる疲労回復ではなく、自分という存在を“リチューニング”する神聖な時間だと言えるのです。

神経から眠りを整えることで、以下のような変化が得られます:

 ・ホルモンバランスの調整(特にコルチゾールとメラトニン)

 ・感情のリセットとストレス応答の軽減

 ・自己効力感の向上(集中力・決断力・創造性)

つまり、眠りを変えれば、生き方そのものが変わる。
ヨガとアーユルヴェーダは、その眠りの入口をやさしく照らしてくれる灯火なのです。

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