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Column

眠りの入口を整える ─ 睡眠の質のための、静かなヨガの条件づくり

睡眠は「努力」ではなく「反応」

記事作成日

2026年1月24日

睡眠は「努力」ではなく「反応」

──まず“条件づくり”の発想に戻る


睡眠の悩みは、つい「早く寝なきゃ」「ちゃんと眠らなきゃ」という“行為”の問題に見えやすいんですね。
けれど実際には、睡眠は行為というよりも、身体が条件を満たしたときに自然に起きる反応に近いものです。

たとえば、食後に消化が勝手に進むように、夜になれば眠気が勝手に訪れる。
つまり「眠るために頑張る」ほど、かえって睡眠の質を下げることが起きます。なぜなら、頑張る行為そのものが、身体を“起こす側(覚醒)”に寄せてしまうからです。

ここで必要なのは、気合いではなく条件づくり。
眠りが起きやすい条件を、静かに整えていく。その考え方と相性が良いのが、ヨガです。

睡眠の質を邪魔するのは「眠れなさ」より“覚醒の居座り”

睡眠の質を邪魔するのは「眠れなさ」より“覚醒の居座り”

眠りの不調は、睡眠そのものが弱いというより、覚醒が下りにくいことが多いんです。
夜になっても頭が冴える、身体がこわばる、呼吸が浅い。考えごとが止まらない。こうした状態は、睡眠の入口を狭くします。

一般向けに言うなら、睡眠の質を左右するのは「寝床にいる時間」だけではありません。
むしろ、

 ・呼吸が落ち着いているか

 ・身体がほどけているか(筋緊張が抜けているか)

 ・注意(意識)が“外”から“内”に戻れているか

このあたりが、眠りの条件づくりとして効いてきます。

だからこそ、睡眠のために必要なのは「夜を勝ち取る努力」ではなく、覚醒を静かに下ろせる状態を育てること。
ヨガは、まさにここに働きかけます。

なぜヨガが“条件づくり”に向いているのか

なぜヨガが“条件づくり”に向いているのか

──鍵は「呼吸」と「注意の置き場」


ヨガが睡眠の質の改善に役立ちやすい理由は、派手な運動効果というより、入口の条件づくりを得意としている点にあります。


1)呼吸:吐く息が、覚醒を静める

睡眠の入口では「落ち着こう」とするより先に、呼吸が静かになっている必要があります。
ヨガでは、吐く息を丁寧に扱いやすい。吐く息が長くなるほど、身体は“休む側”に寄りやすくなります。


2)身体:ほどける感覚が、睡眠の前提になる

眠れない夜は、身体が実は硬い。肩、顎、みぞおち、骨盤の奥。
ヨガは「緩め方」を身体に覚えさせる練習なので、睡眠の前提となる脱力が育ちます。


3)注意:思考に吸い込まれない“置き場”ができる

睡眠の質を乱す原因の一つは、考えごとそのものよりも、考えに巻き込まれ続けることです。
ヨガは、注意を呼吸や体性感覚へ戻す練習になります。これが、夜に静けさを作ります。

ここまでの話をまとめると、ヨガは「眠るための技」ではなく、眠りが起きる条件づくりの技術なんですね。

実践:睡眠の質のための“夜ヨガ”は、短く・静かに・毎日できる形で

実践:睡眠の質のための“夜ヨガ”は、短く・静かに・毎日できる形で

睡眠のためのヨガで大切なのは、「頑張らない」設計です。
夜に達成感を求めるほど、逆に覚醒してしまう方もいます。

そこでおすすめは、10〜12分の小さな条件づくりです。


▼夜の入口を整える 10〜12分ルーティン


関節をほどく(2分)
首・肩・股関節を小さく回す。可動域は追いません。


吐く息を育てる(4分)
例:吸う4秒/吐く6秒。吐く息を少し長く。


重力に預ける(3分)
仰向けで、背中の接地と呼吸の動きを感じる。
できれば脚を壁に上げる姿勢も良いです。


仕上げ(2〜3分)
「眠れなくても、休息は取れる」で終える。ここが大事です。


睡眠の質を上げるコツは、夜に“眠る努力”を増やすことではなく、眠りの入口にある条件を静かに揃えること。
この順番を守るだけで、夜がだいぶ変わる方がいます。

うまくいかないときの見直しポイント

うまくいかないときの見直しポイント

──睡眠は「分類」すると改善が速くなる


「ヨガをしても眠れない」夜があっても、それは失敗ではありません。
睡眠は多因子で、まず“型”を見分けると条件づくりが鋭くなります。


1)寝つけない(入眠困難)

夜の思考と覚醒が強い型。

→ ルーティンは短く、吐く息と脱力を中心に。


2)夜中に起きる(中途覚醒)

身体が浅く緊張している、あるいは生活リズムの影響が大きい型。

→ 日中の疲労・光・食事・入浴の要素も含めて条件づくりを。


3)寝たはずなのに回復しない(熟眠感の欠如)

睡眠時間よりも、眠りの深さや断片化が疑われる型。

→ 夜ヨガだけでなく、日中の緊張の抜き方(こまめな呼吸、短い休息)が効くことがあります。


そして大事な注意点として、強いいびき・日中の強い眠気などがある場合は、医療的評価が優先になることもあります。
ヨガは万能薬ではなく、あくまで睡眠の質を上げる「条件づくり」の一つ。だからこそ、信頼性が出ます。


▼まとめ

──睡眠の質は「夜に頑張る」より、条件づくりで静かに上がる

睡眠は、押すボタンではなく、起きる反応。
だからヨガは、眠りを強引に引き出す方法ではなく、眠りが起きやすい条件づくりの技術です。

眠れない夜ほど、静かに整える。
その積み重ねが、睡眠の質を底上げしていきます。

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