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187:初夏の養生

毎年、5月になると「初夏ですねえ」というフレーズのみならず、一緒に「初夏と言えばショウガですねえ」と、このメルマガで言っている気がします。



初夏が旬のショウガですが、皆さんはお好きですか。僕がインドで生活していた頃は、食べない日がないくらい、毎日ショウガを摂っていました。それくらい、本場インドのカレーには当たり前のように使われています(寮生活じゃなければカレー以外のご飯が食べたかったです…)。



ショウガの原産地は東南アジアとされており、紀元前からインドや中国で栽培されていました。古代のサンスクリットには紀元前3000年頃の記録があり、古代インドではアーユルヴェーダ(伝統的なインドの医学)で重要な薬草とされていました。



中世ヨーロッパでも、ショウガはペストの予防や消化不良の治療薬として人気を博したそうです。特に冷たい気候の地域で体を温める効果が求められ、多くの料理にも使われるようになったんですよね。



“薬草”と思うと、ショウガはただの食材ではなく、“体に良いもの”という認識が強まりませんか。実際、ショウガには様々な健康効果が報告されており、多くの科学的研究がその効能を支持しています。



例えば、ショウガに含まれる成分が胃腸の運動を助け、消化を促進する効果があります。ショウガは胃の中での食物の排出時間を短縮することが知られており、消化不良の改善に効果があると考えられています [ Hu, M. L., Rayner, C. K., Wu, K. L., Chuah, S. K., Tai, W. C., Chou, Y. P., ... & Lee, S. D. (2011). Effect of ginger on gastric motility and symptoms of functional dyspepsia. ] 。



また、ショウガには強力な抗炎症作用があり、特に関節炎の痛みの軽減に効果的です。いくつかの研究では、ショウガの摂取が関節炎による痛みや腫れを減少させることが報告されているんです [ Altman, R. D., & Marcussen, K. C. (2001). Effects of a ginger extract on knee pain in patients with osteoarthritis. ] 。



他にも、「妊娠時の吐き気の軽減」や「2型糖尿病患者の血糖値の安定」に効果的であるなど、ショウガのもつ効能は現代でもまさに“薬草”ですよね。



とまぁ、ショウガは凄いぞということを伝えたいのはそうなのですが、一番は「まだ梅雨も始まっていないし…」と油断しがちな今の時季、初夏という言葉が示すように、夏です。日中は夏の気温ですが、朝晩はまだ春の名残があるような、体温調節が難しい時でもあります。



そんな今の時季だからころ、旬のショウガを食生活に取り入れることで、「体を温めてくれる」だけでなく、「消化促進」「抗炎症作用」などの効果を享受しつつ、初夏の養生を効果的に行うことができますよ、という話でした。



Sahanaメルマガ vol.356(2024年5月)より

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