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1年間のヨガトレーニングのメタボリックシンドロームへの効果

1年間のヨガトレーニングのメタボリックシンドロームへの効果

「歳を取るにつれてお腹周りのぜい肉が落ちにくくて…」

「脂肪とは別に中性脂肪ってやつがあって…」


大人になるとお腹周りの話題が少し増えたり、しませんか?

もちろん見た目も大事(好きな服を着こなしたい!ですよね)ですが、健康はもっと大事です。



今回は、時たま耳にするメタボリックシンドローム、通称「メタボ」についてです。




[メタボリック シンドローム(内臓脂肪症候群:Metabolic Syndrome)]

 メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満をきっかけに脂質異常、高血糖、高血圧となる状態です。運動不足・食べすぎなどの積み重ねが原因である場合が多く、生活習慣を改善する事により将来的に重篤な病気を予防することに繋がります。

(出典:Japanese Association of Medical Technologists. Websiteより引用
https://www.jamt.or.jp/information/metabo-200804/index.html 2019.05.19)



 ヨガのトレーニングは、メタボリックシンドローム(MetS)を軽減することが示されたと、Yu先生はじめとする香港の研究チームが発表しました。

 下記、研究の要約まとめです。

One Year of Yoga Training Alters Ghrelin Axis in Centrally Obese Adults With Metabolic Syndrome.

Yu AP1, Ugwu FN2, Tam BT3, Lee PH4, Lai CW2, Wong CSC2, Lam WW1, Sheridan S1, Siu PM1.

Author information
1) School of Public Health, Li Ka Shing Faculty of Medicine, The University of Hong Kong, Pokfulam, Hong Kong.
2) Department of Health Technology and Informatics, Faculty of Health and Social Sciences, The Hong Kong Polytechnic University, Hung Hom, Hong Kong.
3) Department of Cell Biology and Physiology, The University of North Carolina at Chapel Hill, Chapel Hill, NC, United States.
4) School of Nursing, Faculty of Health and Social Sciences, The Hong Kong Polytechnic University, Hung Hom, Hong Kong.

Front Physiol. 2018; 9: 1321.
Published online 2018 Sep 20. doi: 10.3389/fphys.2018.01321
PMCID: PMC6158302
PMID: 30294284


【目的】
1年間のヨガトレーニングがβ細胞機能およびインスリン抵抗性に及ぼす影響、ならびに非アシル化グレリン(UnAG)、アシル化グレリン(AG)、オベスタチン、成長ホルモン(GH)、およびインスリンを含む代謝ペプチドの関与を検討した。中枢性肥満成人のMetSのヨガトレーニングの有益な効果を調査。


【方法】
▪フォローアップ研究(*特定のセラピーや教育の効果,実験操作の持続的効果を評価するために行なわれる追跡研究。同一の対象者あるいはそのグループについて,時間間隔をおいて2回以上測定を行ない変数の時間的変化について分析する。)



MetSの危険因子のデータ、身体能力試験[安静時心拍数(HR)、椅子立ち試験(CS)、椅子着席および到達試験(CSR)、バックスクラッチ試験(BS)



中枢性肥満MetS被験者79人(58±8歳)の内、
▪39人の被験者が1年間のヨガトレーニングを受け
▪40人の被験者がトレーニングを受けなかった

上記被験者の血清サンプルを分析のために回収。


【分析】
▪β細胞機能およびインスリン抵抗性を恒常性モデル評価(HOMA)によって調べた。
▪UnAG、AG、オベスタチン、GH、およびインスリンの循環レベルは、空腹時血清サンプルを用いた酵素結合免疫吸着検定法によって決定した。
▪群間の統計的有意差を検出するために、一般化推定方程式分析およびマン・ホイットニーU検定を使用。


【結果】
ヨガの介入後、
▪ 胴囲(WC)は有意に減少した(コントロール:+ 2%;ヨガ:-4%)
▪ HR(コントロール:+ 2%;ヨガ:-5%)
▪ CS(コントロール:-1%;ヨガ:+ 24%)
▪ CSRの改善(コントロール:0.90 cm悪化;ヨガ:4.21 cm改善)
▪ CSR右(コントロール:0.75 cm悪化、ヨガ:4.28 cm改善)
▪ BSの右側(コントロール:0.19 cm改善、ヨガ:4.31 cm改善)
▪ SLS左(コントロール:-10%、ヨガ:1年間のヨガトレーニングの後、+86%)
▪ SLS(対照:-6%;ヨガ:+ 47%)
上記結果が観察された。



インスリン、HOMA指数、および素因指数の2つのグループ間に有意差は見られなかった。ヨガのトレーニングでは、循環GH(コントロール:-3%、ヨガ:+ 22%)、総循環グレリン(コントロール:-26%、ヨガ:+ 13%)、およびUnAG(コントロール:-27%;ヨガ:+14)が有意に増加。一方、AG(対照: - 7%;ヨガ: - 33%)およびオベスタチン(対照:+ 24%;ヨガ: - 29%)が減少。

引用文献は下記よりご覧下さい.

もし、掲載内容と論文に誤りがございましたらご連絡いただけると幸いです。

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