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Study

職場のストレスを和らげ、心身の健康を高めるヨガの効果

職場のストレスを和らげ、心身の健康を高めるヨガの効果
記事作成日
2025年5月25日

「最近、仕事が忙しくて心が落ち着かない…」、そんな風に感じることはありませんか。

日々のストレスって、自分でも気がつかないうちに心や体を蝕んでしまうことがあります。特に仕事のストレスは、ただ忙しいというだけじゃなく、「何とかしなきゃ」と焦る気持ちや、周囲からの期待に応えなきゃというプレッシャーが重なることで、どんどん重く感じてしまうこともあるでしょう。

そんな中、この研究では「ヨガ」がいかにストレスを和らげ、心身の健康やウェルビーイングを向上させるかということを、実際にヨガを続けている人たちの体験談を通して詳しく探っています。面白いのが、単にヨガをすると「気持ちが良い」というだけでなく、実践者の皆さんが具体的にどんな風に日常生活や仕事の場面でその効果を感じているかを語っているところです。

例えば、ある参加者はヨガをした後、頭がすっきりして、仕事の効率がぐっと上がると話していました。また、別の参加者はヨガの呼吸法を仕事の合間に取り入れることで、大事なプレゼンテーションや会議の前でも落ち着いて自分らしく話せるようになったというんですね。これってとても実践的なヒントだと思いませんか?

さらに興味深かったのは、「ヨガを行う環境」も実はとても重要であるということです。ヨガのクラスが職場で提供されることで、参加のハードルがぐっと下がり、職場への感謝や仕事への意欲が高まったという声もありました。逆に指導者の理解や共感が不足すると、せっかくのヨガがストレスを生む原因にもなることもあると指摘されています。こうした環境要因にも目を向けることが大切なんですね。

そして、この研究が素晴らしいのは、単に「ストレスが減った」というだけではなく、ヨガが人々に「自分自身を大切にする時間」を与えているということを明確に示したところです。自分の心や体に耳を傾け、自分に優しくなるための時間を持つことが、結果として仕事やプライベートの両方でポジティブな影響をもたらしているんですね。

 下記、研究の要約まとめです。

The impact of yoga on occupational stress and wellbeing: exploring practitioners’ experiences

Ingunn Hagen1
Øivind Hagen2

1Department of Psychology, Norwegian University of Science and Technology (NTNU), Trondheim, Norway
2Department of Leadership and Organizational Behavior, BI Norwegian Business School, Trondheim, Norway

Front. Public Health, 05 June 2024
Sec. Public Mental Health
Volume 12 - 2024 | https://doi.org/10.3389/fpubh.2024.1352197


【タイトル】
ヨガが職業的ストレスとウェルビーイングに与える影響:実践者の体験の探求


【背景】
現代社会では、職場におけるストレスが深刻な問題になっています。アメリカでは82%の労働者が職場でのストレスを問題視しており、職場の生産性や精神的健康に悪影響を与えると指摘されています。ノルウェーを含む世界各地でも、仕事の要求と利用可能なリソースとの間にギャップが生じ、ストレスを感じる人が増えています。そのため、職場や日常生活でストレスを軽減し、心身の健康を向上させる方法として、ヨガが注目されています。


【職業的ストレスとは?】
職業的ストレスとは、仕事の要求や役割の曖昧さ、対人関係の問題など、職場での要因によって引き起こされるストレスのことを指します。短期的には頭痛や筋肉の緊張、長期的にはうつ病や燃え尽き症候群(バーンアウト)を引き起こす可能性があり、職場の生産性低下にもつながります。


【ウェルビーイングとは?】
ウェルビーイングとは、単に病気がない状態ではなく、身体的、精神的、社会的に完全に満たされた状態を指します。心理学の分野でも幸福感や生活の質として注目されており、現代社会ではストレス軽減と並び重要なテーマとなっています。


【働き方について】
近年では、リモートワークやテクノロジーの進歩により、仕事とプライベートの境界線が曖昧になりやすく、24時間常に対応を求められる環境がストレスの原因になっています。こうした状況下で、ヨガは内面に目を向けさせ、外部からの刺激によるストレスを軽減する手段として期待されています。


【方法】
本研究では、ノルウェーの職場で定期的にヨガを実践している13名(女性10名、男性3名、20歳~55歳)を対象に、インタビュー調査を実施しました。質的分析(テーマ分析)を用いて、参加者の経験に基づくヨガの効果を探求しました。


【結果】
分析の結果、以下のテーマが明らかになりました。

①ウェルビーイングの向上
参加者はヨガを通じてエネルギーが増え、気分が明るくなり、心身の調和を感じました。また、自分自身の感情や身体の状態への気づきが高まり、自己ケア能力や自信が向上したと報告しています。

②ストレスの軽減と対処能力の向上
ヨガを通じて、参加者は外部の刺激から離れて内面に集中することができました。これにより、ストレスに感じる出来事や他人の期待に対してより落ち着いて対応できるようになったと感じていました。

③呼吸法(プラーナヤーマ)の重要性
参加者は特にヨガの呼吸法がストレスの軽減に有効だと述べています。呼吸に集中することで心身が落ち着き、仕事中の緊張を緩和する手段として日常的に活用していました。

④ヨガ実践の環境要因(時間、指導者、場所)
ヨガを行う時間帯(朝、夕方など)によって効果が異なり、特に指導者の質や理解力がヨガの体験に大きく影響しました。また、職場でヨガを行える環境は参加のハードルを下げ、感謝の気持ちや職場への忠誠心を高める効果もありました。


【考察】
本研究は、ヨガが心身の健康とストレス軽減に有効であることを具体的な体験談で示しました。特に、ヨガの呼吸法がストレス管理に重要な役割を果たすことや、職場でのヨガ実践が従業員の幸福感や仕事への積極性を高めることを明らかにしました。


【結論】
ヨガは職業的ストレスの軽減やウェルビーイングの向上に有効であると、参加者の経験を通して示されました。特に、呼吸法(プラーナヤーマ)がストレスを緩和する中心的な要素となり、実践環境(時間帯や指導者、場所)も重要な影響を及ぼしました。

引用文献は下記よりご覧下さい.

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