top of page
studio Sahana logo ヨーガ ヨガ ヨガスタジオ ヨガセラピー
Study

未経産妊婦においてのヨガが出産・新生児に与える効果:臨床試験研究(イラン)

未経産妊婦においてのヨガが出産・新生児に与える効果:臨床試験研究(イラン)

今までヨガを知っていたけど、なかなかヨガスタジオに行く機会が無かったな…という女性の方でも、妊娠を機に、マタニティヨガのクラスを受けてみようかなと思われることも、あるのではないでしょうか。

僕の中ではなんだか「ヨガの女性への効果」を熱心に研究される方が多い印象のイランですが、またまた気になる研究結果を発表されてました。

今回ご紹介する論文を書いた、イランの研究チームによると「ヨガを行うことで、陣痛の誘発、子宮口裂孔、陣痛の持続時間が減少することが示された」とのことです。

ヨガグループの35名の妊娠している女性は、週に2回、1回あたり75分程度のヨガをヨガスタジオにて受けました。その際には、指導経験豊富なヨガインストラクター(15年以上の指導経験のある方が実験に参加されていたようです)のもとで、常に安全性に気を配りながら受けたとのことです。

その内容は、日本のマタニティヨガクラスでも行われているような、骨盤の動きをメインとしたヨガ的運動を50分、リラクゼーションを10分、瞑想(呼吸やリラクゼーションに意識を向けたもの)を15分という組み合わせでした。


イラン人の女性を対象にした研究結果なので、ご参考までに読んでいただければと思いますが、現在ご妊娠されている方が安心してヨガを始めるきっかけになったり、インストラクターの方がマタニティヨガを学ぶきっかけになれば幸いです。

 下記、研究の要約まとめです。

The Effect of Yoga on the Delivery and Neonatal Outcomes in Nulliparous Pregnant Women in Iran: a Clinical Trial Study

Leili Yekefallah:Qazvin University of Medical Sciences
Peyman Namdar:Qazvin University of Medical Sciences
Leila dehghankar :Qazvin University of Medical Sciences
Fereshteh Golestaneh4:Shahid Beheshti University of Medical Sciences School of Nursing and Midwifery
Soghra Taheri:Qazvin University of Medical Sciences
Frahnaz Mohammadkhaniha:Qazvin University of Medical Sciences
Research article
DOI: https://doi.org/10.21203/rs.3.rs-152390/v1

(※この論文はプレプリントの為、査読を受けていない論文ですので、ご留意ください)


【背景】
 ヨガは早産、帝王切開(CS)、胎児死亡のリスクを減らすことができると言われています。


【目的】
 本研究の目的は、妊娠、出産、新生児へのヨガの効果を調査することです。


【方法】
 未経産の妊娠している女性70名を対象に、ランダム割付法(研究参加者を無作為に2群に分け、そのうちの1群には要因の適用または除去を行い[介入群]、他の群には行わない[対照群]という分け方)を用いました。データ収集ツールは、妊娠、出産、および新生児の転帰に関するアンケートでした。本研究の介入はハタ・ヨガの実践です。


【結果】
 ヨガを行うことで、陣痛の誘発、子宮口裂孔、陣痛の持続時間が減少することが示されました。陣痛は、正常な出生体重と適切な妊娠年齢での出産にも有意な効果がありました。乳児の第1回目と第2回目の*アプガースコアの間には有意な差がありました。

*アプガー指数(Apgar score)、またはアプガーテスト、アプガースコアとは、出産直後の新生児の健康状態を表す指数、および判定方法のこと。 1952年に、アメリカ合衆国医学者ヴァージニア・アプガーが導入した評価方法です。 日本では、昭和30年代後半(1960年代)から広く用いられるようになりました。


【結論】
 本研究の結果は、ヨガの練習が正常な出生時体重につながる可能性があることを示しました。乳児のアプガースコアを改善し、緊急帝王切開、分娩期間、早期陣痛の誘発を減らすことから、ヨガは出産準備としてだけでなく、ケアプロトコルの一部として使用することができます。その上、ヨガの実習は低コストであり、複雑ではないため、看護師、助産師、婦人科医が未経産の妊婦のために使用しやすいと言えます。

引用文献は下記よりご覧下さい.

もし、掲載内容と論文に誤りがございましたらご連絡いただけると幸いです。

bottom of page