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ヨガや健康的な生活習慣が老化のペースを遅らせる?エピジェネティック・クロックによる解析

ヨガや健康的な生活習慣が老化のペースを遅らせる?エピジェネティック・クロックによる解析

最近の研究で、ヨガが老化のペースを遅らせるかもしれないという興味深い結果が発表されました。この研究では、約1000名の血液とDNAのデータを分析し、生活習慣がエピジェネティック(遺伝子の化学的変化)にどのような影響を与えるかを調べました。

研究の結果、ヨガを実践する人は、加齢の進行が遅いことが分かりました。さらに、よく眠る人や野菜を多く食べる人、コーヒーを飲む人も、老化のスピードが遅い傾向がありました。一方で、喫煙をする人、肉を多く食べる人、肥満の人は、老化のペースが速いことも確認されました。

また、特定の遺伝子変異(SOCS2遺伝子)が、老化の加速と関連していることも新たに発見されました。これは、老化の仕組みが遺伝と生活習慣の両方に影響を受けることを示しています。

この研究は、ヨガや健康的な生活習慣が老化を遅らせ、より健康的な人生を送るためのヒントになることを示しています。老化のスピードを緩やかにするために、日々の生活にヨガや健康的な食事、良い睡眠を取り入れてみるのも良いかもしれませんねえ。

 下記、研究の要約まとめです。

Analysis of epigenetic clocks links yoga, sleep, education, reduced meat intake, coffee, and a SOCS2 gene variant to slower epigenetic aging

Noroozi R, Rudnicka J, Pisarek A, Wysocka B, Masny A, Boroń M, Migacz-Gruszka K, Pruszkowska-Przybylska P, Kobus M, Lisman D, Zielińska G, Iljin A, Wiktorska JA, Michalczyk M, Kaczka P, Krzysztofik M, Sitek A, Ossowski A, Spólnicka M, Branicki W, Pośpiech E. Analysis of epigenetic clocks links yoga, sleep, education, reduced meat intake, coffee, and a SOCS2 gene variant to slower epigenetic aging. Geroscience. 2024 Apr;46(2):2583-2604. doi: 10.1007/s11357-023-01029-4. Epub 2023 Dec 16. PMID: 38103096; PMCID: PMC10828238.


『エピジェネティック・クロックの解析が示すヨガ、睡眠、教育、肉の摂取量の減少、コーヒー、SOCS2遺伝子変異とエピジェネティック加齢の遅延の関連性』


【背景】
エピジェネティック・クロックとは、DNAメチル化(遺伝子のスイッチのようなもの)を利用して生物学的な年齢を測定する方法です。これは、加齢の影響を正確に捉えることができ、健康や寿命に関する研究で注目されています。本研究では、ヨガや睡眠、食習慣などのライフスタイルが、エピジェネティックな加齢の速度にどのような影響を与えるのかを検討しました。


【DNAメチル化とは】
DNAメチル化とは、遺伝子の発現を制御するためにDNAに付加される化学的なマークです。このメチル化のパターンは年齢とともに変化し、その変化をもとに「生物学的年齢」を推定することができます。


【生物学的年齢とは】
生物学的年齢は、実際の暦年齢(カレンダー上の年齢)ではなく、体がどれくらい老化しているかを示す指標です。DNAメチル化を活用した「エピジェネティック・クロック」を用いることで、個人の老化の進行度を測定できます。


【ライフスタイルとヨガ】
加齢の進行には生活習慣が大きく影響します。本研究では、ヨガ、睡眠時間の長さ、教育水準、食習慣(肉の摂取量の減少・コーヒーの摂取)がエピジェネティック加齢にどのような影響を与えるかを調査しました。


【方法】
本研究では、約1000名の血液および口腔スワブ(頬の粘膜)サンプルを用いて、DNAメチル化のデータを解析しました。さまざまなエピジェネティック・クロックを比較し、ライフスタイルや遺伝的要因が老化の進行にどのように関係するのかを調査しました。


【サンプル】
・対象者:
 ポーランドの成人約1000名(20歳~81歳)

・データ:
 血液・口腔スワブからDNAを抽出

・評価項目:
 年齢推定の精度
 ライフスタイル(ヨガ、睡眠、食習慣、運動)
 遺伝的要因


【全体の結果】
・Skin&Bloodクロック(エピジェネティック・クロックの一種)が最も正確な年齢予測を示した
・ヨガの実践が加齢のペースを遅らせることが確認された(特にDunedinPACEという指標で顕著)
・睡眠時間が長いほど死亡リスクが低くなる傾向があった
・大学卒業者、野菜の摂取量が多い人、コーヒーを飲む人はエピジェネティック加齢が遅かった
・喫煙、高BMI、肉の摂取量が多い人、肉体労働に従事する人はエピジェネティック加齢が速かった
・SOCS2遺伝子の特定の変異が加速的な老化と関連していた


【ヨガパートの結果】
・ヨガの実践者は加齢の進行が遅く(DunedinPACEスコアが低い)なっていた
・この効果は睡眠時間、食習慣、身体活動量を考慮した後も有意であった
・ヨガがストレス軽減や炎症抑制に寄与する可能性が示唆された


【考察】
・ヨガの実践や健康的なライフスタイル(適度な睡眠、バランスの取れた食事、運動)がエピジェネティック加齢の遅延に寄与する可能性が高い
・喫煙や肉の多量摂取が加齢を加速させることが確認された
・遺伝的要因も加齢の速度に影響を及ぼしている
・ヨガは加齢を遅らせる可能性があるが、具体的なメカニズムの解明が今後の課題


【全体の結論】
・ヨガ、睡眠、教育、野菜摂取、コーヒーが加齢のペースを遅らせる可能性がある
・喫煙、高BMI、肉の多量摂取は加齢を加速させる
・SOCS2遺伝子の特定の変異が老化の加速と関連している
・エピジェネティック・クロックは個人の老化リスクを評価する有力な手段になりうる


【ヨガパートの結論】
・ヨガの実践が加齢のペースを遅らせる可能性がある
・これは、ヨガがストレス軽減や炎症抑制に寄与するためかもしれない
・ヨガの健康効果をさらに詳しく研究することが望まれる

引用文献は下記よりご覧下さい.

もし、掲載内容と論文に誤りがございましたらご連絡いただけると幸いです。

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