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ヨガが補完代替医療としてもたらす効果とは?

ヨガが補完代替医療としてもたらす効果とは?

ヨガが生活習慣病や慢性的な健康問題に対して有益な影響を及ぼす可能性については、科学的な証拠が増えていますね。

ヨガの実践が体内の生物学的指標に及ぼす影響を見ると、明らかにストレスの軽減、抗酸化作用の強化、そして全体的な健康状態の向上が見られることが多いです。

特に、ヨガが酸化ストレスや炎症を軽減し、神経変性疾患や心血管病のリスクを下げる可能性があることは、非常に興味深いです。

これらの効果がどのようにして生じるのか、そしてどれだけの期間と頻度のヨガが最も効果的であるのかについては、今後の研究でさらに詳しく解明されることが期待されます。

一方で、ヨガの研究には限界もあるなあと、素人ながらにも思うところでもあります。

多くの研究では参加者の数が少なかったり、研究の設計にバイアスが入り込んでいたりすることがあります。
また、ヨガの効果を正確に測定するための標準化された方法論の欠如も問題とされています。

このあたりは、実際に僕が大学院の修士論文を作成する際にも実感、そして痛感したことですね…。

ですが、だからこそ今後の研究視点でのヨガの効果測定に大いなる期待をしております。

 下記、研究の要約まとめです。

Biological markers for the effects of yoga as a complementary and alternative medicine

Ashu Mohammad , Priyanka Thakur , Rakesh Kumar , Sharanpreet Kaur , Reena V. Saini and Adesh K. Saini
From the journal Journal of Complementary and Integrative Medicine
https://doi.org/10.1515/jcim-2018-0094


「ヨガが補完代替医療としてもたらす効果の生物学的指標」


【背景】
ヨガは2,000年以上前にインドで始まった心身の実践であり、「yuj」というサンスクリット語から派生しており、「結合する」を意味し、体と意識、精神の統合を象徴しています。

ヨガは、特定の体のポーズ(アーサナ)、呼吸技術(プラーナヤーマ)、リラクゼーション、瞑想を組み合わせ、心と体の統一を促進します。

ヨガの実践はストレス、不眠、肥満、不安、糖尿病など多くの医療条件の予防または治療のための研究対象となっています。


【方法】
このレビューは、ヨガの健康への利益を主張する研究証拠をまとめたものです。

ヨガがどのようにして体のレドックス健康を改善するか、そしてそれがどのようにして多くの健康合併症の原因となる酸化ストレスの不均衡を解決するかを検討します。


【結果】
ヨガの実践は抗酸化酵素(スーパーオキシドディスムターゼ、カタラーゼなど)の活動を増加させ、グルタチオンのレベルを上昇させ、体内の酸化ストレスを軽減します。

ビタミンCやEのレベルも増加し、全体的な細胞の抗酸化レベルが向上します。


【考察】
ヨガが抗酸化防御システムに与える影響は顕著であり、特に心血管疾患、神経変性障害、および老化を含む疾患への対策として有効です。
しかし、多くの研究には限界があり、さらなる研究が必要であるとされています。


【結論】
ヨガは、生活習慣病の広範囲にわたる症状を軽減または治療する可能性がある強力な補完代替医療です。

ただし、その効果を完全に理解し、科学的に証明するためには、より詳細な研究が必要です。



引用文献は下記よりご覧下さい.

もし、掲載内容と論文に誤りがございましたらご連絡いただけると幸いです。

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