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オンラインサービスとしてのヨガやフィットネスと、心身マネジメントの関係性(アメリカ)

オンラインサービスとしてのヨガやフィットネスと、心身マネジメントの関係性(アメリカ)

新型コロナウイルスの影響により、世界各地で一気に広がったオンラインサービスですが、皆さまも一度は利用されたことがあるのではないでしょうか。

当スタジオはオープンした2018年からオンラインクラスを開催しているのですが、当時はオンラインクラスを展開するヨガスタジオはとても少なかったことを覚えています。

今ではオンラインでの仕事や勉強、フィットネスや飲み会など、さまざまなものが配信サービスとして利用可能となりました。今までオンラインサービスはちょっと…と敬遠されていた方も、否応なしに使う機会があったのではないかと思います。

もちろん、受けるサービスの種類によっては「便利だなあ」と思ったり「難しいなあ」などと思うところがあるのではないでしょうか(使用しているデバイスや、場所という環境にも左右されると思います)。

今回ご紹介する論文では、参加者の方が「がん患者」と限定された調査対象ではあるのですが、がん患者の方のように「病院に行きたいが、新型コロナウイルスの影響によってなかなか行けない」という状況の中で、オンラインでのサービスがどれほどの効果を持つのか調査したものです。

結果としては、「フィットネス関連サービスのリモート配信が、がん患者の方々の幸福度を改善する大きな可能性を示す」とのことで、リモートでのフィットネスでも効果が見込めるようです。

加えて、参加者から送られたチャットの回答の中には、「感謝の気持ち」や「つながりの気持ち」も含まれていたようで、自粛期間でも他人と接することのできるリモートサービスは恩恵が大きそうですね。

 下記、研究の要約まとめです。

Rapid deployment of virtual mind-body interventions during the COVID-19 outbreak: feasibility, acceptability, and implications for future care

Kelly M Trevino 1, Nirupa Raghunathan 1, Shelly Latte-Naor 1, Fernanda C G Polubriaginof 1, Claus Jensen 1, Thomas M Atkinson 1, Nicholas Emard 1, Christina M Seluzicki 1, Jamie S Ostroff 1, Jun J Mao 2

1:Memorial Sloan Kettering Cancer Center, New York, NY, USA.
2:Memorial Sloan Kettering Cancer Center, New York, NY, USA.

Support Care Cancer. 2020 Sep 9 : 1–4.
doi: 10.1007/s00520-020-05740-2 [Epub ahead of print]
PMCID: PMC7479401
PMID: 32902712


【方法】
参加者は、学術がんセンターのオンライン患者ポータル(academic cancer center's online patient portal)に登録されている18歳以上のがん患者です。調査の介入には、「フィットネス」「瞑想」「ヨガ」「ダンス」「太極拳」「(ビデオ会議アプリZoomを使用して配信される)音楽のグループ療法セッション」が含まれていました。

統合医療の臨床医が主導のもと、各セッションは30〜45分で行われ、参加者は、セッション後に以下の3項目の質問票に記入するように求められました。

(1)クラスセッションの満足度
(2)ストレス/不安の軽減
(3)他の人にクラスを推奨する可能性

加えて、参加した患者の方は、ズームチャット機能を使用してリアルタイムでコメントを提供することもできます。


【結果】
5948人に及ぶ参加者の中で、最も頻繁に参加されたクラスは「フィットネス(n = 2513、42.2%)」で、次に「瞑想(n = 1176、19.8%)」、「ヨガ(n = 909、15.3%)」が続きました。

クラスの種類を超えて、参加者の大多数は非常に満足しており(n = 3733、95.7%)、不安/ストレスが大きく減少したことが見受けられ(n = 3268、83.8%)、他の人にもクラスを勧める可能性が非常に高いと回答しました(n = 3605、92.4%)。フィットネスは、クラスタイプの中で最も高い支持を得ました(すべてのp値<0.001)。


【結論】
Zoomなどのビデオ(リアルタイムでの遠隔)サービスを用いた、これらの心身サービスの高い利用率と満足度は、「フィットネス関連サービスのリモート配信が、がん患者の方々の幸福度を改善する大きな可能性」を示しています。

引用文献は下記よりご覧下さい.

もし、掲載内容と論文に誤りがございましたらご連絡いただけると幸いです。

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