84:秋、月見

84:秋、月見

今年はオリンピックの影響で祝日が移動していて、カレンダーが分かりづらい週がチラホラありますね…。気が付けばあっという間に9月も後半でして、明日は中秋の名月なんですよね。皆さま、お団子、もしくは月見バーガーをご用意されるのでしょうか。



月見と言えば満月を想像するのですが、この中秋の名月は太陰太陽暦で決まる為、特に満月の日という決まりではないみたいです。ですが、今年はちょうど満月の日に当たるようで、なんだか得した気分になりますね。



ちなみに紀元前に使われていた太陰太陽暦は、主に月の満ち欠けの繰り返しで成り立つ「太陰暦」だったので、1カ月が29~30日、1年で約354日でした。太陽暦と比べると、毎年約11日ずつズレてしまう為、3年に1度は“閏月”を設けて13カ月の年があったんです。13月という月が存在していたなんて、この月に生まれた人たちはどうやって誕生日をお祝いしていたんだろう…と気になるところです、、、。



ウサギが餅つきをしている様子が描かれることの多い月ですが、これは日本だけでなく、アジア各地でも「月にはウサギがいる」という伝承が古くから言い伝えられているようです。どの国の先人たちも月の影を見てウサギを思い浮かべていたなんて、なんとも可愛らしい共通項ですね。



特に日本と結びつきのある話では、インドの仏教経典でして、山で力尽きている老人を助けようと猿と狐とウサギが奮闘します。猿は木の実を集められ、狐は魚を獲ることができるのに、ウサギだけ何もできない…と嘆いた結果、自らの身を食べてもらおうと焚火に飛び込み、その慈悲の姿に感動した老人は実は帝釈天で、このことを後世まで伝えるべく、ウサギを月まで昇らせた、という話があります。現代教育では「もっと自分の頭で考えましょう」なんてお叱りを受けそうなウサギの話に聞こえないことも…。



そんなウサギの話は置いておきまして、紀元前のインド人が長い年月をかけて体や呼吸、自然や月を観察した結果、今でも残る輪廻思想が生まれるわけなのですが、この思想における月の役割はとても大きかったんです。月が輪廻思想に与えた影響が大きかったからこそ、ヨガという行法が発展して受け継がれきたのですが、そういうことを思いながら月を眺めると…お団子よりもカレーが合いそうな月見になりますね、、、。



そんな今年の中秋の名月、晴れた夜にはどうぞお月見をお楽しみください。



Sahanaメルマガ vol.220(2021年9月)より

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