70:みんな大好きたんぱく質

70:みんな大好きたんぱく質

朝早くに、ヨガスタジオからメールが届くと、いったい何なんだとビックリしませんか。すみません、ただのメルマガです、、、。久しぶりに朝の配信でして、受信してすぐ開封してくださった皆さま、今日も良い1日をお過ごしください(これさえお伝えできれば、「朝に配信して良かったなあ」と勝手に思っております)。



前々回から続く食欲と健康シリーズも、今回で最後となりそうです(きっと最後です、きっと…)。前回、「実はカロリーと寿命の関係性は無かった」というある研究者の話をしましたが、では何が関係しているの?ということですが、「炭水化物とたんぱく質の摂取比率の方が強く関係しているのではない」とのことです。小学生の頃から食育で言われてきた「バランス良く食べましょう」は、いつの時代もシンプルにずっと正解だったのかもしれませんね。



この研究が出した1つの答えとして興味深いのは、「適した炭水化物とたんぱく質の摂取比率を保つと健康的に長生きできる」というものではなく、「炭水化物とたんぱく質の摂取比率によって、“長生き”を取るか“繁殖力”を取るかに分かれる」というものです。寿命と繁殖がトレードオフの関係にあることを示唆する、なんともすごい研究結果ですよね…。



もちろん、人の生きた日数を実験対象にはできないので、主に寿命の短い昆虫(人の病気を呼び起こす遺伝子の4分の3が同じであるとされるショウジョウバエは、老化の生物学研究に盛んに使われるようですね)の結果なのですが、「高たんぱく質/低炭水化物のハエが最も短命で、最も繁殖力が高かった」のです。反対に、少量のたんぱく質を摂取していたハエは長生きでしたが、子孫を多く残すことができませんでした。ちなみに、たんぱく質を多く摂りすぎたハエは寿命も延びず、繫殖力も低かったそうです。



「どうせハエでしょう?」と思われるかもしれませんが(僕は思いました…)、人の実験でも面白い結果が得られたそうで、摂取するたんぱく質比率が「10%」「15%」「25%」の3つのグループに分けて、実験の目的を伝えずに生活してもらった結果、低たんぱく質比率の「10%」のグループの人たちは、1週間で摂取カロリーを12%も増量させたのです。つまり、低たんぱく質の食事から多くのたんぱく質を得るために、摂取する食事量を増やしたのではないかと推察されています(その結果、カロリー過多で肥満になる≒病気のリスク増で長生きできないのでは、という前回の話に関わってきます)。



あらゆる生物は自分だけの長寿よりも繫殖を選ぶのではないか?がより原始的な理由だとすると、「生き物は、たんぱく質欲を満たすために食べているのではないか」という説が考えられるみたいです。なので、たんぱく質不足だと過食になるのでは?とも言われています(ダイエットされたことがある方は、「たんぱく質を摂れば激しい空腹は感じない」と聞いたことがあるのではないでしょうか)。



ちなみに、「じゃあ、たんぱく質をたくさん食べるだけで…」と考えてしまうかもしれませんが、炭水化物や脂質との比率が大きく開いてしまうと“たんぱく質中毒”という稀な栄養障害を起こすそうですので、お気を付けください(毎日ウサギ肉ばかり食べて生活しないと、こうはならないそうですが、、、)。



何事もバランスが大事ですが、そのバランスが難しいんですよね…。僕個人の考えとしましては、健康のために栄養素を気にすることはもちろん大事ですが、数値ばかりを気にしすぎることなく、好きなものを食べて、気持ちもしっかり健康な方が人生が豊かになる気がします。ということで、是非とも皆さんの「最近食べた美味しかったもの」をお教えくださいませ。


Sahanaメルマガ vol.205(2021年6月)より

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