33:体にいいことは、脳にもいい②

33:体にいいことは、脳にもいい②


朝晩、特に朝方の気温がグッと下がってきましたね。夏が終わってしまったような寂しさと、ようやく秋が来たような嬉しさがありますが、いかがお過ごしでしょうか。きっと食欲も戻ってきて、「食欲の秋だから…」とついつい美味しいものに手が伸びることが多くなったかもしれませんね。食についてはまた次回あたりのメルマガで書こうかなと思っておりまして、今回は前回からの「スポーツの秋」についてを。



前回は、「在宅が多い生活が定番化してきたけども、体を動かせる機会がとても大事ですよ」とお伝えさせていただきましたが(前回のメルマガをご覧になっていない方はこちらからどうぞ)、今回は「では、どのような運動が効果的なのか?」ということをお話しいたします。



もう15年ほど前からアメリカの高校や大学で「運動と学習能力」について大規模な実験が行われていまして、授業前の早朝の時間を0時限として(中高生の頃に勉強頑張った方もこの「0時限」に馴染みがあるかもしれませんね)、ランニングを取り入れているのです。ここで大事なのは、ただ走るのではなく、参加する生徒は全員心拍計を装着し、できるだけ早く走って平均心拍数を185以上に上げるのです。



当初この実験にあたっていた体育教師の考え方がとても好きでして、周りから見るとだらだら走って最後にゴールするような生徒でも、心拍計を見ると心拍数が190を超えていることが判るそうです。だから、その生徒にかける言葉は「よくやったぞ、凄いじゃないか」なんです。運動が得意な生徒もいれば苦手な生徒がいて当たり前ですし、心拍数を測ることによって「その生徒の頑張り度」を知れることは、スポーツではなく体育の授業においてとても良いやり方ですよね。



結果としましては、そのような運動が生物学的変化を起こし、脳のニューロンを結び付けてくれるため、0時限に参加する生徒のほとんどは成績が高いそうです。運動という刺激により、脳は学習の準備をし、意欲を持ち、その能力を高めてくれるのです。特に「適応力」への効果が高いようで、「運動を始めてから日常のストレスが減ったかも…」と思われる方も少なくないかと思います。



学校で0時限を受けることのない大人の皆さんは、なにも自宅の周りを心拍計を着けて走る必要はありません(普段ランニングされている方は是非とも)。テニスや卓球など、心血系と脳を同時に使うようなスポーツを楽しんだり、10分ほど軽くジョギングした後に、ボルダリングやスラックラインなどの、バランス力を要する技能的なスポーツをするのが効果的とされています。



有酸素運動が新しい血管をつくり、新しい細胞を生んでくれ、複雑な動きによりシナプスの結びつきが複雑になります。この運動で作られた複雑なシナプスの結びつきは、運動時のみならず他の領域にも動員されるので、ピアノが得意な子が学習能力が高かったり、スポーツが得意な子の成績が良かったりするのです。



もちろん、ヨガも脳全体のニューロンを活性化してくれます。言ってしまえば、歩く以上の運動技能はすべて、学習能力が必要になってくるため、どれも脳を刺激してくれるのです。





「これからもリモートワークが続くし──」「秋も外出の機会が減りそうだし──」と、これからも自宅にいる時間がちょっと長くなりそうな方は、是非ともこの機会に体を動かすことを始めてみられてはいかがでしょうか。どんな運動を始めようかなと迷われるかもしれませんが、ご自身がしっかり楽しめそうなものを是非ともされてみてくださいませ。


Sahanaメルマガ vol.135より(2020年9月)

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