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Mail Magazine

170:サーカディアンリズム

さあ、今回のタイトル「サーカディアンリズム」と聞いて、何を想像されますか。言葉の響きから察すると、何やらサーカス感がありますね。はい、これは“概日リズム”のことでして、いわゆる体内時計ですね。



このリズムは、約24時間周期で繰り返される生体内の自然な周期を指します。人間を含む多くの生物に見られ、生理的プロセスや行動パターンに深く影響を与えます。



このサーカディアンリズムによって大きく影響を受けるのは、睡眠覚醒サイクル(体内時計が夜間に眠気を引き起こし、朝に目覚めを促す)や、体温や代謝プロセス(例えば、体温は夜間に低下し、朝に上昇)、 メラトニンやコルチゾールなどのホルモンの分泌が挙げられます。



皆さん、冬になると「なんだか眠たいなあ…」とか、「寝ても寝ても寝足りない…」なんて思うことはありませんか。実は、冬の寒さと睡眠には密接な関連があるんです。冬になると、日照時間が短くなり、夜が長くなりますよね。これが、僕たちの睡眠リズムに大きく影響します。



日照時間の短縮は、体内時計の調整を難しくし、メラトニンの分泌を増加させます。メラトニンは睡眠を促進するホルモンで、その結果、冬は眠気を感じやすくなるのです。このホルモンは、脳の松果体で作られます。分泌は光に影響され、暗くなると増加し、明るくなると減少します。これが、夜に眠気を感じる理由なんです。



「冬に日照時間が短くなり、眠くなりやすい」までは自然な話なのですが、現代の変化がこの問題をややこしくすることも。皆さんが、今こうしてメルマガを読んでくださっているスマホですね。メラトニンの分泌には光の露出が大きく関わります。特に、ブルーライトは、メラトニンの分泌を抑制し、睡眠の質を低下させる可能性が高いのです。



なので、自然体であれば眠たい冬の体にも関わらず、夜遅く(寝る直前)までブルーライトに曝されていると、体は眠たいのやら眠くないのやらで、リズムが狂っていきますよね。



不眠症や他の睡眠障害の治療にメラトニンサプリメントが用いられることがあるくらい、僕たちの睡眠には大切なメラトニンです。日照時間が短い今の季節だからこそ、「光と睡眠」に関して実感できる機会が多いんじゃないかと思います。



皆さんが冬に眠たいのは日照時間が短いせいで、夜眠れないのはライトを見過ぎなせいというのが、ほとんどの理由だということを、是非とも頭の片隅に入れておいてくださいませ。



Sahanaメルマガ Vol.332(2023年11月)より

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