17:脳と運動、運動と記憶力

17:脳と運動、運動と記憶力


元々、在宅で仕事をされていたり、自宅で療養されている方以外の、多くの方々は、外に出る機会がグッと減少していることかと思います。


携帯の万歩計機能をお使いの方だと、目で見て分かりやすいと思うのですが、通勤が無くなったり、スーパーに行く回数が減るだけで、かなりの歩数が減っていませんか。


この話の流れだと「(はいはい、どうせ“健康の為には運動が…”とか言うんでしょ)」と思われている方も少なくないかもしれませんが…(笑)

たしかに、「健康の為に運動が大事です!」とも言いたいのですが、今回のメルマガは「脳の活性化の手段として、運動が最適解かもしれない」という話です。



人体の中で一番高いところ「頭の中」に位置している為、体は全て脳の支配下にあると思ってしまいがちですが、脳神経学的には「体が先に動くことで脳が後からついてくる」ようです。


動物の進化の歴史では、体の進化が先で、脳はあとから発達してきましたよね。脳が無い動物はたくさんいるみたいですが、体のないところに脳はありません。



「幼少期の遊びには、手を動かすことがいい」と聞いたことがある方も少なくないかと思います。


1歳未満の時から、色んな形のおもちゃに触れさせたり、パズルのような複雑な方を組み合わせるものがよかったりと、「たくさん手を動かす≒頭が良くなる」と認識されていませんか。


脳は頭蓋骨の中に閉じ込められているので、外の様子は分かりませんが、体に刺激があると脳が動き出すようになっています。


そしてこれは子どもの時だけの話ではなく、かの有名なビジネスパーソンのスティーブ・ジョブズ氏(apple)やマークザッカーバーグ氏(Facebook)、ジャック・ドーシ―氏(Twitter)たちは、散歩しながらミーティングを行う(/行った)ことも多いようで、「散歩は最強の脳トレである」とも言われています。


皆さんも、過去に、勉強の合間や仕事の前後にウォーキングやジョギングをして、頭の中がスッキリ整理されたような感覚を経験されたことがあるのではないでしょうか。



現在の日本の状況では、自粛をして家にいることはとても素晴らしいことですが、もし気持ちがモヤモヤしたり、暗いことばかり考えてしまう場合は、「体を動かしていない」ことが大きな原因の一つとして考えられますので、散歩に出かけたり、YouTubeで簡単なトレーニングを試してみてください。



当スタジオでも、オンラインクラス開講しております(そうです、これが言いたかったんです、、、、、!)


「脳と運動」に関しては、もっとたくさんお伝えしたいことがありまして、例えば「記憶力」との関係なんてものも。



【運動と記憶力​】


気が付けば5月も終わりそうでして、こんな感じであっという間に月日は経ち、そして年月も経ち、「あれ、最近なんだか記憶力が曖昧に…」と思われている方もいらっしゃるかも、しれませんね(僕はたまに思います…)。


「記憶力」って、実は色々とあることをご存知でしょうか?


いわゆる物忘れに繋がるものが認知記憶と呼ばれまして、脳の中でも記憶中枢が関係します(“記憶力アップには、感動が大事です”という話を以前のメルマガでもしましたね)。


今回は、記憶中枢は関係のない運動記憶の話でして、その名の通り運動が得意になるかどうかの決め手になります。


子どもの頃にスポーツや音楽に打ち込んで、たくさん練習したことがある方は、大人になってから(しばらくそのものから離れていても)再開した時に、“体が覚えている”という不思議な感覚を経験したことがあるのではないかと思います。


気が遠くなるようなバットの素振りや、ピアノの繰り返し練習は、脳の機能的に理にかなっているようです。


なぜかと言いますと、動作の上達には2つの脳の使い方が関わってきます。


皆さん、ヨガをされているので(自粛中もヨガされていますか…?)、ヨガを例にして話していくのですが、初めておこなうポーズは、とても難しく感じませんか?


ですが、2回、3回と繰り返し行っていくうちに、「あれ?なんで最初はこんなに難しく感じていたんだろう…」と思えるほど、すんなりと綺麗なポーズが取れるようになります。


初見では、「そんな恰好どうやってするのよ…?」と、ポーズ(ヨガって変な恰好になること多いですよね…)を取るための体の動かし方が分かりにくいのですが、これは小脳から少し間違った運動指令が筋肉に届いている為です(失敗の段階)。


練習を繰り返すことによって、大脳が“間違った動き方”を捉えてくれ、小脳が正しい運動指令を出せるように訂正させてくれるのです(フィードバックの段階)。


最終的には小脳は正しい指令を出せるようになり、動作を意識することなく行えるようになります(成功)。


なので、最初は基本動作を覚えていくと同時に、しっかりと失敗を重ね、“失敗してしまう動き方”を覚えていくのが大事のようです。


そして、知覚運動学習と呼ばれる、見たり聞いたりすることである知覚を何度も繰り返すことによって、運動や動作が効率よくできるようになります。スポーツや楽器演奏の練習などに励んだことがある方は、「イメージするのが大事だ」と言われたことがあると思いますが、知覚運動学習において、イメージを持ちながら練習することが効果的であるとされます。


また、英語学習時のように、「目(Reading) と耳(Listening)を使って知覚記憶」とし、「指(Writing)と口(Speaking)を使って感覚記憶」にすると、短期記憶が長期記憶に変えられやすく効率が良くなります。



ヨガだけでなく、バレエやゴルフ、英会話など、皆さん色々な趣味をお持ちだと思いますが、“脳の機能”に着目すると、上達速度が上がって、より楽しくなるかもしれませんね。



​Sahanaメルマガ vol.101&vol.103より(2020年5月)

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