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Mail Magazine

167:秋の食欲と幸福感

以前のメルマガでは、「太陽光の減少が、幸せホルモン(セロトニン)生成に影響を与え、それが食欲にも影響を与える(糖質や脂質を含む“気分を良くする食品”に手が伸びやすくなる)可能性がある」ということをお伝えしました。



幸せホルモンと呼ばれるものは一つだけでなく、メジャーどころで「セロトニン」「オキシトシン」「ドーパミン」の3つが挙げられます。それぞれの神経伝達物質は特有の生理学的・心理学的役割を持ち、多様な生命活動に関与しておりまして、今回は、なぜ「まずはセロトニンが大事かもしれない」と言われるのかを探っていきます。



セロトニン:心と体の平衡

セロトニンは主に消化管と中枢神経系で分泌されます。気分の調整、社会行動、食欲、消化、睡眠、記憶、性欲など多岐にわたる役割を担っています。この神経伝遳物質が不足すると、抑うつや不安障害が引き起こされる可能性が高まります。セロトニンが第一に重要とされるのは、心と体の健康と幸福感の土台を作る力があるからなんです。



オキシトシン:社会的つながりの神経伝遳物質

「愛情ホルモン」のような表現をよく聞く物質ですね。オキシトシンは親子の絆、恋愛関係、信頼、ストレス応答の抑制など、社会的な側面で非常に影響力があります("社会的神経伝達物質"とも称されるくらいなんです)。しかし、このホルモンの働きはセロトニンが安定しているとより有効に機能するとされています。



ドーパミン:報酬と動機付け

きっと、皆さんよくご存知のドーパミンは快楽、報酬、運動制御に関与しています。“興奮剤”とも称されるこの物質は、報酬予測誤差と関連し、行動の学習に重要な役割を果たしています。新しい目標に向かう力、成功を収めたときの喜びなど、ドーパミンが関与する瞬間は多いですが、その維持にはセロトニンが不可欠です。



これらの神経伝遳物質は相互に影響を与えておりまして、セロトニンが低下するとドーパミンの活性が高まる可能性があり、逆にドーパミンが高すぎるとセロトニンの活性が低下する可能性があります。また、オキシトシンの社会的な効果も、セロトニンの水準が安定している場合により強く表れるのです。



もはや、幸福感の土台であるセロトニンによって、「つながり・愛の幸福感」と「金・成功の幸福感」の感じ方が変わってしまうという見方ができます。そのため、セロトニンの水準を最初に整えることで、他の「幸せホルモン」も効果的に働きやすくなります。



なので、前回のメルマガから引き続き何がお伝えしたいかと言いますと、ご自身のお体に負荷がかからない範囲内で、食べたいものを食べ、お腹でも心でも満足感を得ることが大事な季節となってきたわけです。それでは、皆さんの「幸せホルモン」が溢れる一日でありますように。


Sahanaメルマガ Vol.328(2023年10月)より

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