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165:皮ふについて考える
先週末はなかなかに蒸し暑かった横浜ですが、週明けの本日は、肌に当たる風が気持ちよく、秋らしさを感じる気候となってきましたね。ようやく残暑の峠を越えた感じがしまして、これから秋が深まっていきそうです。すでに楽しい食欲の秋が始まっている方も、いらっしゃるかもしれませんね。
しかし、この季節の変わり目は、皮膚にとっていくつかの変化をもたらします。気温と湿度の低下、日照時間の短縮など、外部環境の変化は皮膚に直接的な影響を及ぼすことが知られています。簡潔に言うと、秋の気候変動は、皮膚の乾燥を引き起こしやすくします。
湿度が低下することで、皮膚の水分が蒸発しやすくなり、乾燥してしまうのです。乾燥した皮膚は、細かい皺やカサカサといったトラブルの原因となり、また外部刺激に対するバリア機能も低下してしまいます。さらに、夏の紫外線によるダメージも忘れてはならないポイント。紫外線は皮膚の老化を早める要因となり、適切なケアが求められます。
僕たちは、皮膚に対して、けっこーライトな感覚で捉えている気がするんですよ。「擦り傷をしてしまった」とか「日焼けしちゃった」とか、「まぁ放っといても勝手に治るか」のように、皮膚の変化に対して楽天的であったり。でも、この僕たちの皮膚って、外部からの刺激やダメージから体を守る役割を果たす大切な臓器なんです。
「臓器」って聞くと、急に大事なイメージに変わりませんか。この体全体を包んでいる大切な役割を担う臓器が、皮膚なんです。ちょっと気持ち悪い話をすると、人の皮をメリメリ剝がしていくとんでもない処刑方法があるとすると、それによる死因は“脱水症状”なんです。皮膚があるおかげで体内の水分が外に漏れないだけでなく、外部からの水分ははじき、汚れやウイルスの侵入からも守ってくれる「鎧」のような存在なんです。
この「鎧」の状態が乱れると、皮膚の健康だけでなく、全体の健康状態にも影響を及ぼすことが考えられます。皮膚の状態は、内側の健康を反映する鏡のような存在です。皮膚が乾燥していると、それは体内の水分バランスや栄養状態に問題があるサインかもしれません。また、皮膚のバリア機能が低下すると、外部の細菌やウイルスが侵入しやすくなり、体の免疫機能にも影響を及ぼす可能性があります。
皆さんご存知、秋の皮膚ケアの基本は「保湿」です。約2500年前のインドの伝統医学の時代より、健康の第一歩は「保湿」です。乾燥を防ぐためには、しっかりとした保湿ケアが欠かせません。また、洗顔後の化粧水や乳液、クリームの使用を見直し、ご自身の体質だけでなく、今年の秋という季節/気候に合わせたスキンケアアイテムを選ぶことがポイントとなります。
という、なんだか中途半端に、雑学大好き美容部員みたいなメルマガを書いてしまいました…。皮膚のことやら、秋と健康のことやら、続きはまたの機会に。
Sahanaメルマガ vol,325(2023年10月)より