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Mail Magazine

163:長生きの秘訣

敬老の日に寿命についてのメルマガ配信するなんて…と自分が一番思っているところであります。僕の祖母は91歳なのですが、まぁびっくりするほど元気なんですよ。元気な姿や声のおかげで忘れがちなのですが、91年の歳月ってとんでもないわけです。



僕の回りを見渡しても、90年以上経って現存している物なんて、一つも存在していないんですよ。いや、祖母は物じゃないから比較することが間違えているんですけど…、それでも、ですよ。



「近年は医療技術や福祉制度が充実しているからこそ、ヒトの寿命って延びたんだろうなあ」と、なにとなく思っていたのですが、実はそうではないんですよね。一握りではあるものの、100歳くらいまで生きられる老人は、先史時代(まだ文字が誕生する前の時代ですね)から常に存在していたんです。



もちろん現代では、医学の大いなる恩恵によって平均寿命は爆上がりしております。ですが、平均寿命が30~40歳頃の時代において、90歳の老人が居たら、そりゃ「不死」だの「妖怪」だの騒がれていても不思議じゃないですよね、、、、。



今となっては、超高齢者が近くに居ることが、ほとんど当たり前のような時代になっています。ここが昔と大きく違うところでして、80歳のおじいちゃんだとしても、同年代の友達がたくさんいるような状況です。つまり高齢者のコミュニティがあるわけです。



一部の生物学者たちは「寿命を延ばすうえで一番効果がある考えられるもの、それは社会における人と人とのつながりである」ということを主張しています。これは同世代のつながりのことに限らず、一昔前の日本のように、祖父母も一体となって子育てしていることが、孫の為だけでなく祖父母の長寿の為に有効的であるということです。



このような「共同体 / コミュニティとしての進化」という側面で考える寿命について、核家族化が早い西欧の科学者たちにとっては、かなり衝撃的な発見だったようです。



なかなか極端な結論を申しますと、①未成年のお子さんがいて、且つ親御さんに長生きしてほしい方は、積極的に子を親に預けるべきで、②長生きしたい方は、年を取るにつれて積極的に家族や友達へ手を差し伸べるべきなんです。このあたり「わがまま」とか「お節介」が紙一重になるので、日ごろからの関係性が大事ということですねえ。


Sahanaメルマガ vol.323(2023年9月)より

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