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157:夏は昼寝の季節

今年の夏が本格的に始まったわけですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。夏らしいことを楽しんでいらっしゃいますか。そして、ちゃんと「暑いなぁ」と感じられていますか。



「暑いのは当たり前でしょう」と思われた方、体がバッチリ機能していますね。よく聞きませんか、「歳を取ると暑さに鈍くなるから熱中症になりやすい」という話。僕たちは歳を重ねていくと、体温を調節する能力が低下することが一般的です。これは、皮膚の感覚神経が衰えるために暑さを感じにくくなったり、汗腺の機能が低下して冷却機能が弱まるためです。



また、年齢とともに喉の渇きを感じる感覚が鈍くなることがあり、十分な水分を摂取しないことで脱水のリスクを高め、暑さに対する耐性を低下させてしまうわけです。他にも、循環器系の慢性疾患であったり、服薬状況が体温調節機能に影響をしているので、一概に加齢のせいとは言えないわけなんですけども。



そんなこんなで、暑さにより体感する疲労感もまた、我々の夏の一面と言っても過言ではないかもしれません。「夏はビールだ、プールだ、疲労感だ」みたいな感じですね…。この疲労感には、上述した体温調整(正常に機能していると、僕たちの無意識下で体はとても頑張ってくれているわけです)と、日中の活動によるエネルギー消耗が影響しているわけです。



ここで昼寝の登場です。昼寝は短時間で深い休息を提供し、心と体をリフレッシュさせてくれます。実は、科学的な根拠も豊富で(っていう言い回しが胡散臭く感じるのは僕だけでしょうか…?)、午後の短い昼寝は記憶力を改善し、学習能力を高め、情緒を安定させることが証明されています。これは、昼寝が僕たちの体のリセットボタンを押すような働きをしてくれるからなんです。なんだかドラえもんみたいで良いですよね、リセットボタン。



特に夏の暑さの中での昼寝は、熱中症を防ぐための戦略として効果的なんです。いいですか、昼寝は怠惰じゃないんですよ、戦略です。戦略的休息です。炎天下での活動を避け、一日の最も暑い時間帯に室内で休むことで、熱への適応力を保ち、エネルギーを節約することが大事なんです。



しかしながら、この昼寝をうまく活用するためには、適度な長さとタイミングが必要ですけども、これが意外と難しかったりするんですよねえ。理想的な昼寝の時間は、15~30分程度って言われるのは分かっている。分かっているんだけども、もうちょっと寝かせてくれよ…という気持ちが溢れてくる…。



大人だって、たまにはわがままで休んでもいいと思うんです。この規則正しい日本社会で丸一日すっぽかせとは言いません、「昼の30分くらい勝手に寝ちゃってもよくないですか」と、思いますよ。「あー、2時間昼寝しちゃった」まで誤差ですよ、誤差。



Sahanaメルマガ vol,315(2023年7月)より

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