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155:身体と直感力

いつの間にか梅雨が終わったしまったのか?と思えるほど、最近は夏を感じる気候になってまいりました。そんな時季には「暑い」と言わずに、「夏を感じるねえ」と言うようにすると、なんだか趣がでてくるのでお勧めです。こういう時は、言葉の力を信じております…。



変わりゆく季節とともに、「汗をよくかいたな」とか、「日焼けしたかもな」など、体の変化を感じられませんか。もちろん、体といいましても「食欲落ちてきたかも」とか「体がなんだか怠い」なんていう、内側の変化もそうですね。



僕が好きな研究論文の一つに、「身体の中の感覚に気づきやすい人ほど、他人の表情や視線にも敏感である」ということを解明しようとするものがあるんですよ。ここで言う身体の中の変化とは、とてもシンプルなもので、「心臓がドキドキする」とか、「お腹が空いた」など、日常的に私たちが感じている感覚のことです。



自分の心臓や呼吸であったり、空腹感や感情の認識ができている人ほど、他人の感情を認識しやすいという関係性が、徐々に分かってきたのです。「誰かに愛されたいのであれば、まずは自分から愛しなさい」ってジョセフ・マーフィーが言っていたのを思い出したのですが、彼の言葉は単なる恋愛格言ではなかったようです。



「共感性こそが正義だ」なんて言うつもりはもちろんありませんが、他人の喜びを共有できたり、悲しみに寄り添えたりするには、まずは自分自身の感覚をしっかり認識することが大事になってくるようです。身体感覚が社会性に影響を及ぼすという、なんとも面白い視点からの「こころと体の繋がり」を考えさせられる研究結果ではないでしょうか。



「身体のここが伸びているな」とか、「呼吸がゆっくりしてきたな」とか、自身の体と感覚に向き合えるヨガは、個人の健康のみならず人間関係にも良い影響を与えてくれそうですね(もちろん、他のエクササイズやスポーツにも同じことが言えますね)。



特に、幼少期の頃から身体感覚に意識を向けることが、その後の社会性に影響を与えてくれそうですし、大人になってからでも遅いことはないと思います。「ヨガを始めてから、なんだか更に友人との関係が良くなった気がする」とか、「気が付けば夫婦喧嘩が少なくなったかも…」なんてことがありましたら、是非ともお教えください。


Sahanaメルマガ vol.313(2023年7月)より

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